晒よし飴(さらしよしあめ)は、宮城県大河原町の株式会社市場家が作る冬だけの飴です。ところが発送での注文を受けているのは市場家ではなく、仙台の菓匠三全のオンラインショップです。この「作る会社」と「売る窓口」が分かれている構造を知らないと、公式の売り場にたどり着けません。2026年10月29日に、市場家と菓匠三全の公式サイト、菓匠三全のお知らせ、商品ページの在庫表示を開いて、今どこで何円で買えるのかを確かめました。
この記事で確かめたこと
- 作っているのは株式会社市場家(宮城県柴田郡大河原町字町251)。公式サイトは「ご注文は、店頭もしくは菓匠三全オンラインショップにて承っております」と書いています。
- 菓匠三全オンラインショップの価格は35g 2,400円、70g 3,900円(いずれも税込)。取り扱いはこの2サイズだけです。
- 2026年10月29日時点で両サイズとも「在庫がありません」。商品ページには「販売日:2026年10月22日(木)AM11:00~ 完売いたしました。」「次回販売日は決まり次第、このページに表示いたします。」と出ています。
- Amazonには在庫があります。ただし同じ日に見た価格は35gが6,980円、70gが7,500〜8,460円で、公式価格の1.9〜2.9倍です。
- 市場家の公式サイトに載っているサイズは70g・150g・200gで、菓匠三全が扱う35g・70gとは体系が違います。大きいサイズは店頭・予約でしか出てきません。
- 製造期間は9月下旬から5月頃まで。湿気と熱に弱いため、夏場は作られません。
- よく混同される「霜ばしら」は別会社(九重本舗玉澤)の別商品です。玉澤は公式オンラインショップ以外のネット販売を行っていないと明記しています。
作っているのは市場家、発送を受けているのは菓匠三全
検索して最初に出てくるのは、たいてい菓匠三全のページです。菓匠三全は「萩の月」で知られる仙台の菓子会社なので、晒よし飴も菓匠三全が作っていると思ってしまいます。実際は違います。
市場家の公式サイト「ご注文・お問い合わせ」には、こう書かれています。
ご注文は、店頭もしくは菓匠三全オンラインショップにて承っております。
トップページにも「ご購入はこちら 菓匠三全オンラインショップ」というリンクが置かれています。市場家は自社の通販サイトを持たず、発送の注文窓口を菓匠三全に預けている形です。菓匠三全側のプレスリリースも、晒よし飴を「市場家の先祖が作り上げました」と歴史から説明しています。
| 会社 | 所在地 | この飴での役割 |
|---|---|---|
| 株式会社市場家 (元祖晒よし飴本舗) |
宮城県柴田郡大河原町字町251 | 製造。店頭販売と店舗受け取りの予約を受ける。事業内容は和菓子の製造販売で、主要製品は晒よし飴 |
| 株式会社菓匠三全 | 仙台市青葉区大町2-14-18 | オンラインショップでの販売と発送。抽選予約の受け渡しも広瀬通り大町本店で行う |
| 九重本舗玉澤 | 仙台市 | 無関係。「霜ばしら」という別商品を作っている会社 |
市場家の会社案内によると、創業は五代将軍徳川綱吉の時代までさかのぼります。仙台藩祖伊達政宗公の家臣だった石川公の御用菓子司を務めた家が明治時代に分家として独立し、大正時代に本家が消失したあと、分家が秘伝の技を引き継いで現在に至る、と書かれています。
公式の値段は35g 2,400円・70g 3,900円
菓匠三全オンラインショップの晒よし飴のページには、2つの商品が並んでいます。価格はどちらも税込表示です。賞味期間の書き方が「発送日含め30日間以上」となっていますが、プレスリリースでは「製造日を含め120日間」と説明されています。矛盾ではなく、全体で120日もつうちの30日以上が残った状態で届く、という意味です。
| 商品 | 価格(税込) | 商品コード | 重さ | 在庫表示 |
|---|---|---|---|---|
| 晒よし飴 35g | 2,400円 | 8604 | 記載なし | 在庫がありません |
| 晒よし飴 70g | 3,900円 | 8601 | 0.25kg | 在庫がありません |
アレルゲンの表示はどちらも小麦です。飴そのものの材料は水あめと砂糖だけですが、缶の中には飴を湿気と衝撃から守る「菓子種」が一緒に入っていて、これがでんぷんでできています。市場家は、この菓子種は食べられるもので、てんぷらの衣に入れたりフライパンで炒って砂糖と塩で味付けしたりできると案内しています。

市場家の公式サイトのトップページに並ぶサイズは、70g・150g・200gの3つです。菓匠三全が扱う35gはここに載っておらず、逆に150gと200gは菓匠三全のオンラインショップに出てきません。大きい缶が欲しい場合は、通販ではなく店頭か店舗受け取りの予約に回ることになります。なお市場家の公式サイトにはこの3サイズの価格が書かれていませんでした。
2026年シーズンの売り方と、いまの状況
菓匠三全は2026年10月1日のお知らせで、今シーズンの売り方を2通り案内しています。店頭受け取り限定の抽選予約と、オンラインショップでの販売です。
| 項目 | 抽選予約販売 | オンラインショップ |
|---|---|---|
| 受付・販売開始 | 2026年10月7日(水)10:00〜10月8日(木)13:00 | 2026年10月7日(水)11:00 |
| 申込の条件 | 「三全スマイルアプリ」会員番号の入力が必須 | とくになし |
| 買える数 | 35gか70gのいずれか1点まで | お一人様2点まで(同日に複数回の注文はキャンセル) |
| 当選発表 | 10月14日(水)までにアプリで購入クーポンを配信(落選者への連絡はなし) | — |
| 受け取り | 10月16日(金)〜18日(日)9:00〜19:00、菓匠三全 広瀬通り大町本店のみ | 準備ができ次第、常温便で発送 |
| 2026年10月29日時点 | 終了 | 10月22日販売分が完売。次回販売日は未定 |
抽選予約は事前決済ができず、受け取りのときに店頭で会計する形でした。広瀬通り大町本店以外の店舗やオンラインショップでの決済・受け渡し・発送は受け付けない、とはっきり書かれています。

商品ページの文面は「次回販売日は決まり次第、このページに表示いたします」です。次がいつかはアナウンスされていないので、商品ページを見に行くか、三全スマイルアプリの通知を待つしかありません。製造が5月頃まで続く商品なので、シーズン中に再販が無いという意味ではありません。
Amazonの値段は公式の1.9〜2.9倍になっている
公式が完売していても、Amazonには在庫があります。2026年10月29日21時台に4つの出品ページを開いて、カートに入れるボタンが出ているかどうかと価格を確かめました。4つとも購入できる状態でしたが、価格は公式と大きく離れています。
| サイズ | 菓匠三全の公式価格 | Amazonの表示価格 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 35g | 2,400円 | 6,980円 | 約2.9倍 |
| 70g | 3,900円 | 7,500円/8,460円 | 約1.9〜2.2倍 |
差額は35gで4,580円です。公式が再販するまで待てるなら、待ったほうが安く買えます。逆に、贈る日が決まっていて次回販売日を待てない場合は、この差額を承知のうえで通販を使うという判断になります。どちらが正しいという話ではなく、4,580円分の情報を持ったうえで選べるかどうかの話です。
大河原の店で買う──市場家の受付日は限られている
市場家の店頭で買うという道もあります。所在地はJR東北本線の大河原駅から徒歩約5分です。ただし、公式サイトの「ご注文・お問い合わせ」に書かれている受付の条件が独特です。
■商品のご予約(店舗受け取り) 営業日/TEL受付 第2・第4日曜日 9:00~16:00
一方、大河原町の観光サイトにある市場家の紹介ページには、営業時間9時00分〜19時00分、定休日は元日・夏季は不定休と書かれています。公式サイトと町の観光サイトで書いてある内容が食い違っているので、行く前に電話(0224-52-1258)で確かめるのが確実です。どちらが古いのかは、今回参照した範囲では判断できませんでした。
買い方の分かれ道
菓匠三全オンラインショップ
35g 2,400円・70g 3,900円。ただし2026年10月29日時点は両方とも在庫なし。次回販売日は商品ページに出る。
市場家の店頭か店舗受け取りの予約
150g・200gは市場家の公式サイトにしか出てこない。予約の受付は第2・第4日曜日9:00〜16:00と案内されている。
菓匠三全 広瀬通り大町本店
2026年シーズンの抽選予約の受け渡し店舗。10月16日〜18日の回はすでに終了している。
Amazonなどの通販
在庫はあるが公式の1.9〜2.9倍。差額を承知で買うかどうかの判断になる。
「霜ばしら」とは別の菓子。玉澤は転売に注意を出している
晒よし飴を調べていると、必ず「霜ばしら」が一緒に出てきます。Amazonの出品名にも「霜ばしら原型」「霜ばしらルーツ」といった言葉が入っています。この2つは作っている会社が違う別の商品です。霜ばしらは仙台の九重本舗玉澤の冬季限定菓子で、当サイトでは霜柱お菓子どこに売ってる?で別に扱っています。
霜ばしらのほうは、売り方についてメーカーがはっきりした立場を出しています。九重本舗玉澤の商品ページにはこう書かれています。
弊舗では「霜ばしら」は公式オンラインショップ以外でのインターネット販売は行なっておりせん。Amazonやメルカリ、転売サイトやオークションサイトで高額取引されている商品につきましては、品質保証ならびにお問い合わせ対応ができかねます。

本店の店頭販売は10月から翌4月まで、10時の開店から数量限定で、1人1個まで、取り置きの予約は受けないと書かれています。そのため、この記事では霜ばしらの通販の案内は載せていません。メーカー自身が公式オンラインショップ以外での販売を行っていないと明言している以上、別の売り場へ案内するのは筋が通らないからです。
完売中に菓匠三全で買えるもの
晒よし飴の次回販売日を待つあいだ、菓匠三全のオンラインショップは通常どおり動いています。同じ店で通年買える代表が「萩の月」で、こちらは季節や抽選に関係なく注文できます。晒よし飴の代わりになる飴ではありませんが、贈る日が決まっていて仙台の菓子を用意したい、という場面では現実的な選択肢になります。
なお、萩の月は通販各社にも正規の取り扱いが広く出ていて、価格も公式の店頭価格から大きく離れていません。晒よし飴のように倍率を気にして選ぶ必要がない商品です。
よくある質問
仙台駅や百貨店で買えますか
2026年シーズンについて菓匠三全が公式に名前を出した受け渡し店舗は、広瀬通り大町本店だけです。仙台駅の売店や百貨店での取り扱いは、今回参照した公式情報では確認できませんでした。無いという意味ではなく、公式に案内されていないという意味です。
カルディや成城石井にありますか
市場家も菓匠三全も、そうした販路を公式に案内していません。菓匠三全のオンラインショップと広瀬通り大町本店、市場家の店頭という3つだけが、今回の調査で公式に確認できた売り場です。
35gと70gはどちらが得ですか
1gあたりで比べると、35gが68.6円、70gが55.7円です。70gのほうが2割ほど安くなります。ただし抽選予約ではどちらか1点までという制限があり、オンラインでも2点までなので、単価だけで決められる商品ではありません。
夏に買えますか
作られていません。市場家は「飴の製造は9月下旬から5月頃までの限定生産」と書いています。湿気と熱に弱いことが理由で、適度な温度と湿度を保った作業場で、機械を使わずに人力だけで飴を引き延ばして作るためです。
届いた飴が割れていることはありますか
あります。市場家は「極力破損のないよう努めておりますが、輸送途中に場合によっては商品の一部に破損を生じることもございます」と事前に断っています。菓匠三全の商品ページにも「衝撃に弱く、落とすと割れてしまうことがございます」と書かれています。
缶の中の白い粒は何ですか
菓子種(かしだね)という、でんぷんでできた粒です。飴を湿気と衝撃から守るために入っています。市場家も菓匠三全も、食べ終わるまで捨てずに飴にかぶせて保存するよう案内しています。市場家によれば、この粒自体も食べられます。
冷蔵庫で保存したほうがよいですか
菓匠三全は常温での保存を勧めています。冷蔵庫で冷やすと取り出したときに結露が付きやすくなるためです。ただし湿度が高いときは冷蔵庫保存のほうが長持ちする場合もある、とも書かれています。
出典
- 元祖 晒よし飴本舗 市場家 公式サイト(取り扱いサイズ70g・150g・200g、製造期間、購入は菓匠三全オンラインショップ)
- 市場家「ご注文・お問い合わせ」(予約の受付日、電話番号、発送は菓匠三全オンラインショップ)
- 市場家「晒よし飴とは」(製法と材料、製造期間、菓子種の扱い、輸送時の破損について)
- 菓匠三全オンラインショップ「晒よし飴 70g」(3,900円・在庫表示・完売の案内・保存方法)
- 菓匠三全オンラインショップ「晒よし飴 35g」(2,400円・在庫表示・購入個数制限)
- 菓匠三全「【冬季限定】「晒よし飴」販売のご案内」(2026年10月1日・抽選予約と受け渡し店舗)
- 株式会社菓匠三全のプレスリリース(2026年10月1日・価格、賞味期限、抽選の条件、企業概要)
- 大河原町観光サイト「元祖晒よし飴本舗(株) 市場家」(所在地・営業時間・定休日)
- 九重本舗玉澤「霜ばしら【冬季限定】」(店頭販売の条件、転売品への注意)

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