バスマティライスはどこで買える?生米は成城石井とインド食材店、カルディにあるのはレトルト。100gあたり96〜184円

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赤枠の中に「バスマティライスはどこで買える?」というタイトルと、Kohinoor バスマティライス1kgの袋の商品画像を配置したアイキャッチ

カレー屋で出てくる細長いお米を家でも炊きたくて、近所のスーパーの米売り場を見ても、並んでいるのは日本の短粒種ばかりです。バスマティライスは「売っている店が少ない」のではなく、置かれる売り場の種類が普通のお米とまったく違います。

2026年10月14日に、成城石井、カルディコーヒーファーム、インド食材専門のアンビカショップ、輸入元のドーバーフィールド ファーイースト、製菓材料の富澤商店、それに業務スーパーの各公式サイトを開き、何がいくらで並んでいるかを数えました。あわせて、農林水産省がコメの輸入制度をまとめた審議会資料と、インド政府APEDAのバスマティ解説も確認しています。

先に結論

炊く前の生米が確実に買えるのは、インド食材専門店と成城石井、そして通販です。成城石井.comには「ドーバーフィールド ムガル バスマティライス 200g」が税込366円で並び、アンビカショップには300g入り420円と5kg入り4,779円があります。

カルディにもバスマティライスはありますが、見つかるのは炊いたお米が入ったレトルトパウチです。150gで税込328円。生米を探している人がここで買うと、目的の物とは違う商品が届きます。

製菓材料の富澤商店は「バスマティライス」の検索結果が全0件でした。業務スーパーも、公式オンラインショップの検索では商品が出てきません。

税込価格を100gあたりに直すと96円から184円まで開きます。200g前後の小袋と5kg袋で、同じバスマティでも倍近い差が出ます。

目次

生米が買えるのは、インド食材店と成城石井だった

まず、炊く前のお米として売られているバスマティライスがどこにあるかを押さえます。2026年10月14日時点で取扱いを確認できたのは、インド食材専門のアンビカショップ、成城石井.com、そして輸入元であるドーバーフィールド ファーイーストの直販サイトの3つでした。

成城石井.comの公式画面。ドーバーフィールド ムガル バスマティライス 200g が税込366円、商品番号4972933399390と表示されている
成城石井.comの商品ページ。パッケージには BASMATI RICE の英字と200gの表示があり、説明文は「パンジャブ地方産のバスマティ米。極長の粒系が特徴で、ビリヤニやカレーに最適。」となっている。2026年10月14日時点の表示。
生米のバスマティライスを扱っていた店(2026年10月14日時点・税込)
店 商品名 内容量 価格 在庫
成城石井.com ドーバーフィールド ムガル バスマティライス 200g 366円 販売中
ドーバーフィールド 通販部 ムガル バスマティライス 200g 367円 販売中
アンビカショップ (Ambika) Basmati Rice 300g 420円 販売中
アンビカショップ (Ambika) Biryani Basmati Rice 5kg 4,779円 販売中
アンビカショップ (Ambika) Rozana Basmati Rice 5kg 3,888円 売り切れ

成城石井が扱っている200g袋は、輸入元であるドーバーフィールド ファーイーストが自社通販でも367円で売っているものと同じ品です。スーパーのほうが1円安いという、めずらしい並びになっていました。送料は成城石井.comが660円から、税込8,640円以上の買い物で無料になります。

いっぽう、製菓材料の専門店として品ぞろえが広い富澤商店では、検索結果が全0件でした。小麦粉や雑穀は豊富にそろう店でも、長粒種の輸入米は守備範囲の外だということです。

富澤商店オンラインショップの公式画面。「バスマティライス」の検索結果が全0件と表示されている
富澤商店オンラインショップの検索結果。「バスマティライス」は商品・レシピ・ラッピング・特集のすべてで0件だった。2026年10月14日時点。

業務スーパーについては、公式オンラインショップで「バスマティ」を検索しても「お探しの商品は見つかりませんでした」と表示されました。公式サイトにはアジアの香り米を紹介する特集ページのURLが残っていますが、開くとトップページが表示される状態で、掲載内容を確かめられませんでした。店頭の取扱いは地域や店舗によって変わるため、業務スーパーで買えるかどうかは店の棚で確かめるしかありません。

カルディにあるのは「炊いたお米」で、生米ではない

バスマティライスの買い場所としてカルディの名前がよく挙がります。ただし、カルディコーヒーファームのオンラインストアで見つかるのは、生米ではなくレトルトパウチに入った調理済みのごはんです。

カルディコーヒーファーム オンラインストアの公式画面。キッチン88 バスマティライス 150g が通常価格328円、オンライン在庫数11個と表示されている
カルディコーヒーファーム オンラインストアの商品ページ。パッケージは BASMATI RICE HEAT & EAT と書かれた個食用パウチで、商品番号は8858011802166。2026年10月14日時点の表示。
カルディで扱っているバスマティ商品(2026年10月14日時点・税込)
商品名 内容量 価格 状態
キッチン88 バスマティライス 150g 328円 加熱するだけの調理済み
バスマティライス レンジアップ 150g 291円 レモン風味・レンジ加熱

キッチン88の150gパウチは、公式の説明文に「袋のまま湯煎で温められるレトルトパウチのバスマティライスです」と明記されています。同じ商品を輸入元のドーバーフィールド通販部で買うと367円なので、カルディのほうが39円安い計算です。レンジアップのほうはレモンで風味付けされた別の商品で、そのまま食べる想定になっています。

ここを間違えると買い直しになります。「カルディにバスマティライスがある」という情報は正しいのですが、中身は1人前の調理済みごはんです。ビリヤニやカレーを自分で炊くための生米は、カルディのオンラインストアでは見つかりませんでした。

炊くつもりなら、成城石井かインド食材店か通販を選んでください。今夜すぐ食べたいだけなら、レトルトのほうが早くて安く済みます。

100gあたりに直すと96円から184円まで開く

袋の大きさがばらばらなので、税込価格を100gあたりに換算して並べ直します。生米として売られているものだけを対象にしました。

100gあたりの単価(2026年10月14日時点・税込・小数点以下切り上げ)
商品 内容量 価格 100gあたり
(Ambika) Rozana Basmati Rice 5kg 3,888円 78円(売り切れ)
(Ambika) Biryani Basmati Rice 5kg 4,779円 96円
(Ambika) Basmati Rice 300g 420円 140円
ドーバーフィールド ムガル バスマティライス(成城石井) 200g 366円 183円
ムガル バスマティライス(輸入元直販) 200g 367円 184円

いま買える範囲でいちばん安いのは、アンビカショップの5kg袋で100gあたり96円です。成城石井の200g袋は183円なので、約1.9倍の差になります。売り切れていたRozanaの5kg袋が戻れば78円まで下がり、差はさらに開きます。

ただし、5kgは一度に抱えるには重い量です。バスマティは香りが身上の米なので、開封してから長く置くと風味が落ちます。週に一度カレーを炊く程度なら、まず200gか300gの小袋で口に合うか確かめ、気に入ってから大袋に移るほうが無駄が出ません。

ドーバーフィールド ファーイースト通販部の公式画面。ジャスミンライス・バスマティライスのカテゴリに4商品が並び、ムガル バスマティライス200gが367円と表示されている
輸入元ドーバーフィールド ファーイーストの直販サイト。このカテゴリの表示件数は4件で、バスマティの生米は200g袋の1種類だけだった。2026年10月14日時点。

スーパーの米売り場に並ばない理由は、1kgあたり341円の関税

値段が高めなのも、普通のスーパーに置かれないのも、好みの問題ではなく輸入制度の結果です。日本のコメの輸入は国家貿易が原則で、その枠の外から入れるときには高い関税がかかります。

農林水産省が食料・農業・農村政策審議会に出した資料には、「国家貿易以外のコメの輸入(枠外輸入)には、高水準の枠外関税(341円/kg)を設定。毎年、インド産やタイ産の長粒種など、300~400トン程度が輸入」と書かれています。バスマティライスはまさにこの「インド産の長粒種」にあたります。

日本にコメが入ってくる3つの道筋

  1. ミニマムアクセス(MA)米
    国が一元的に買い入れる枠で、年間77万玄米トン。主に加工原料用や飼料用、海外への食糧援助に回る。
  2. SBS輸入
    MA枠の内側で、輸入業者と国内の実需者が実質的に直接取引できる仕組み。年間10万トンが上限で、主食用に流通する。
  3. 枠外輸入
    上の2つに乗らない民間の輸入。1kgあたり341円の枠外関税を払って入れる。バスマティなど長粒種はここを通る。

この枠外輸入の規模は、同じ資料によれば2019年度250トン、2020年度426トン、2021年度385トン、2022年度343トン、2023年度368トンです。2024年度は国産米の不足を受けて2025年1月末時点で991トンまで増えましたが、それでも主食用米の国内需要およそ705万トンと比べれば、ごくわずかな量にとどまります。

1kgの米に341円が上乗せされれば、5kg袋では1,705円が関税だけで乗る計算になります。日本の短粒種と同じ感覚の値段にはならず、量販店が主食の棚に置く商材にもなりにくい。これが、インド食材店や輸入食材店という限られた売り場にかたよる理由です。

バスマティライスとは何か|インド政府が示している定義

そもそもバスマティという名前は、品種名であると同時に産地と結びついた呼び名です。インド政府の農産物・加工食品輸出開発機構(APEDA)は、公式サイトで次のように説明しています。

APEDAの公式画面。Basmati Rice の Introduction と Areas of Cultivation が英文で掲載され、七つの州とUTの名前が並んでいる
インド商工省の下にある APEDA(Agricultural and Processed Food Products Export Development Authority)の Basmati Rice ページ。2026年10月14日に更新されたと表示されている。

APEDAの記載から読み取れること

  • バスマティは、インド亜大陸のヒマラヤ山麓という特定の地域で何世紀も栽培されてきた、長粒の香り米である。
  • 特徴は極端に細長い粒で、炊くと元の大きさの2倍以上に伸びる。炊き上がりは軽くふんわりした食感になる。
  • インド国内で地理的表示(GI)の対象となるのは7つの州・連邦直轄領。パンジャブ、ハリヤナ、ヒマーチャル・プラデーシュ、ウッタラカンド、デリー、西部ウッタル・プラデーシュの30県、ジャンムー・カシミールの3県。
  • 2025〜26年の輸出量は652万トン、金額はおよそ56.7億米ドル。主な輸出先はサウジアラビア16.6%、イラン13.9%、イラク11.2%、UAE8.2%、イエメン5.7%、アメリカ5.0%。

この輸出先の一覧に日本は入っていません。日本向けはそもそも主要な販路ではなく、入ってくる量が少ないという事情が、価格にも売り場の少なさにも効いています。

栽培地域がインド側だけに限られているわけではない点にも注意が必要です。成城石井で売られているムガルの原材料表示は精米(パキスタン産)で、カルディの商品説明も「パキスタンから北インドの一部で栽培される」と書いています。パンジャブ地方はインドとパキスタンにまたがっており、どちらの産地のものも流通しています。パキスタン産だから偽物ということではありません。

ジャスミンライスとの違いと、日本の米との違い

売り場では、バスマティライスの隣にタイのジャスミンライス(タイ香り米)が並んでいることがよくあります。どちらも香りのある長粒種ですが、産地も香りの系統も違います。

3種類の米の違い
項目 バスマティライス ジャスミンライス 日本の短粒種
主な産地 インド北部・パキスタン タイ 日本各地
粒の形 極端に細長い。炊くと2倍以上に伸びる 細長い 短くて丸みがある
炊き上がり 粘りが少なくパラパラ 粘りが少なく柔らかめ 粘りがあってもっちり
合う料理 ビリヤニ、インドカレー、プラオ ガパオ、タイカレー、チャーハン 白飯、寿司、おにぎり
輸入元直販の価格 200g 367円 300g 432円 —

価格を直接比べると、ドーバーフィールドの直販ではジャスミンライスの300g袋が432円、バスマティの200g袋が367円です。100gあたりでは144円と184円で、同じ店でもバスマティのほうが高くなっています。ジャスミンライスには300g×12個のケース販売が5,184円(送料無料)で用意されている一方、バスマティの生米は200g袋の1種類しかありませんでした。扱われている量そのものに差があります。

買う前に決めておくと失敗しない3つのこと

ここまでの内容を、買う直前に迷いやすい順で3つにまとめます。

1. 生米かレトルトか

自分で炊くなら生米。成城石井、アンビカショップ、輸入元直販、通販で買えます。

今日食べたいだけならレトルト。カルディの150gが291円から並んでいます。

2. どのくらいの量にするか

初めてなら200gか300g。1〜2回分で、口に合うか確かめられます。

常食するなら5kg。100gあたりは半分近くになりますが、香りが落ちる前に使い切れる量かを先に考えます。

3. 産地にこだわるか

インド産・パキスタン産のどちらも正規に流通しています。原材料表示の精米の産地欄で確かめられます。

APEDAのGI対象はインド国内の7州ですが、これは輸出表示の制度であって、他産地を排除する表示ではありません。

バスマティライスのよくある質問

イオンやイトーヨーカドーなど、普通のスーパーで買えますか

2026年10月14日時点では、公式サイト上で取扱いを確認できたのは成城石井だけでした。枠外関税が1kgあたり341円かかる輸入米なので、量販店の主食の棚には乗りにくい商品です。輸入食品のコーナーがある店舗なら置かれている可能性はありますが、全店共通ではありません。

業務スーパーにありますか

公式オンラインショップの検索では0件でした。公式サイトにアジアの香り米を紹介する特集ページのURLが残っているものの、開くとトップページが表示され、内容を確認できませんでした。業務スーパーは取扱商品が店舗や地域によって変わるため、店頭で確かめるのが確実です。

カルディで売っているものを炊いて食べられますか

できません。カルディで扱っているのはすでに炊いてある調理済みのパウチで、湯煎か電子レンジで温める商品です。生米として炊きたいときは別の店で買う必要があります。

いちばん安く買う方法は何ですか

いま在庫があるものでは、アンビカショップの(Ambika) Biryani Basmati Rice 5kgが100gあたり96円でした。売り切れ中のRozana 5kgが戻れば78円になります。小袋だけで比べると100gあたり140円から184円なので、量を使う人ほど大袋の効果が大きくなります。

パキスタン産と書いてあるものは本物ですか

本物です。バスマティが育つパンジャブ地方はインドとパキスタンにまたがっています。成城石井で売られているムガルの原材料表示も精米(パキスタン産)で、カルディの商品説明にも「パキスタンから北インドの一部で栽培される」とあります。インド政府のGI制度はインド国内の産地を指定するものであり、パキスタン産を偽物と位置づける仕組みではありません。

炊き方は日本の米と同じで大丈夫ですか

同じようには炊けません。バスマティは粘りが少なく、炊くと長さが2倍以上に伸びる米です。APEDAも、炊いたときに元の大きさの2倍以上へ伸び、軽くふんわりした食感になると説明しています。商品ごとに水加減や浸水時間の指定が違うので、買った袋の裏面に書かれている手順に従ってください。

この記事で開いた一次情報

成城石井.com ドーバーフィールド ムガル バスマティライス 200g:seijoishii.com

ドーバーフィールド ファーイースト 通販部 ジャスミンライス・バスマティライス:doverfield.raku-uru.jp

カルディコーヒーファーム オンラインストア キッチン88 バスマティライス 150g:kaldi.co.jp

アンビカショップ basmati の検索結果:shop.ambikajapan.com

富澤商店オンラインショップ「バスマティライス」検索結果:tomiz.com

農林水産省 食料・農業・農村政策審議会 資料「民間貿易による輸入状況(枠外輸入)」:maff.go.jp

APEDA Basmati Rice:apeda.gov.in

同じように「スーパーにありそうで無い」輸入食材として、ディルやいちごパウダーも売り場が限られています。あわせて確認してください。

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