訂正印はどこで買える?直径6ミリ・1,200円のネーム6と、100均の公式通販に出てこない理由をメーカー情報で確認

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訂正印はどこで買える? シヤチハタ ネーム6の商品写真を添えたアイキャッチ

書類の数字を書き間違えた。二重線を引いて、その上に小さいはんこを押してください——そう言われて初めて、訂正印というものが要ると気づく人は多いはずです。持っている認印を押そうとしたら枠に入らない、あわてて買いに走ったけれど文具コーナーに見当たらない。訂正印は、売っている場所が印鑑の中でもやや偏っています。メーカーの商品情報と、100円ショップの公式通販の検索結果を手がかりに、どこへ行けば確実なのかを整理します。

印面の直径
6ミリ
シヤチハタのネーム6・簿記スタンパーはいずれも直径6mm
希望小売価格
1,200円+税
ネーム6 既製(XL-6)、簿記スタンパー既製(X-BKL)とも同額
既製品の氏名数
1,402氏名
ネーム6の既製品。無ければ別製(オーダー)になる
100均の公式通販
本体は出ない
ダイソーネットストアで「訂正印」を検索すると修正テープが並ぶ
目次

訂正印は商品名ではなく、使い道の呼び名

まず押さえておきたいのは、「訂正印」という名前の規格が公的に定められているわけではないという点です。小さな枠に収まる印鑑を、訂正のために使うときにそう呼んでいるだけで、メーカーの商品名としては別の名前が付いています。

代表的なのがシヤチハタのネーム6です。商品カタログには品番XL-6として掲載されていて、特長の欄に「印面サイズ直径6ミリ。スリムなネーム印です」「訂正印や認印として、出勤簿などの小さなスペースにお使いください」と書かれています。つまり、訂正印を探している人が買うべきものは、メーカーの棚では「ネーム印」に分類されているということです。

シヤチハタの商品カタログにあるネーム6 既製(XL-6)のページの画面キャプチャ。商品コード・JANコード・希望小売価格1,200円・商品サイズ11.0×65.0mmが表示されている
出典:シヤチハタ株式会社「ネーム6 既製|XL-6|商品カタログ」。品番と価格、寸法が示されている。

この呼び名のずれが、売り場で迷う原因になります。店頭で「訂正印はどこですか」と聞けば案内してもらえますが、通販サイトのカテゴリを自分でたどると、印鑑ではなくスタンプの棚に入っていることがあります。探すときは商品名ではなく、印面の直径が6ミリかどうかで判断するのが早道です。

買える場所は5つ、確実さには差がある

訂正印を扱っている場所を、手に入るまでの早さと確実さで並べると次のようになります。ここでの「確実」は、名字の入った既製品がその場で手に入る可能性が高い、という意味です。

売り場 既製品の名字 オーダー その日に持ち帰れるか
はんこ専門店 在庫の幅が広い できる 既製品があれば可。彫るなら日数がかかる
文具店・大型書店の文具売り場 よくある名字が中心 店によっては取次 在庫があれば可
ホームセンター よくある名字が中心 店によっては取次 在庫があれば可
ネット通販 既製品も別製も選べる できる 配送日数がかかる
100円ショップ 公式通販の検索結果には本体が出てこない できない 店頭在庫は行ってみないと分からない

急いでいるなら、はんこ専門店か文具売り場のある店へ行くのが現実的です。逆に、名字が珍しくて既製品が期待できない場合は、最初から通販で別製(オーダー)に切り替えたほうが結果的に早く済みます。彫る時間がかかるぶん、店頭で在庫を探して回る時間が消えるからです。

同じ印鑑でも、実印銀行印は専門店やネット通販が中心になります。訂正印はそれらより日用品に近く、文具の棚にも入り込んでいる、という違いがあります。

自分の名字が既製品にあるかは、先に調べられる

訂正印を買うときの最初の分岐は、既製品に自分の名字があるかどうかです。ネーム6の既製品は1,402氏名。日本の名字の総数から見れば、ごく一部しかカバーしていません。

シヤチハタは「ネームナビ」という検索ページを公開していて、名字を入れると、どの機種に既製品があるかを調べられます。ネーム6に無くても、別の機種にはある、という場合もあります。買いに行く前にこれを見ておくと、店頭で在庫棚を最後まで眺めて空振りする、という時間を減らせます。

  • シヤチハタのネームナビで名字を検索し、ネーム6の既製品があるかを確認する
  • あれば、はんこ店・文具店・ホームセンターの店頭在庫を当たる。無ければ通販で別製を注文する
  • 別製を選ぶ場合は、書体とインキ色を決める。既製品は楷書体・朱色で固定されている
  • 浸透印が使えない書類に押す予定があるなら、朱肉を使う木製のものも別に用意する

ネーム6の本体は直径11.0mm・長さ65.0mm、重さ4gです。ペンケースに入れて持ち歩ける大きさで、長柄タイプのホルダーは140円(+消費税)で別売りされています。

100円ショップの公式通販には、訂正印そのものが出てこない

「とりあえず100均で」と考える人は多いのですが、ここは思ったほど当てになりません。ダイソーネットストアで「訂正印」を検索すると160件が返りますが、上位に並ぶのは修正テープと修正液です。キャンパスノートの為の修正テープ、MONO修正テープ、修正液(ペンタイプ)といった商品が続き、印鑑の形をしたものは出てきません。

ダイソーネットストアで訂正印を検索した結果の画面キャプチャ。160件の検索結果として修正テープや修正液が並んでいる
出典:ダイソーネットストア「訂正印の検索結果」。返ってくるのは修正テープと修正液で、印鑑は含まれていない。

検索語を変えても事情は似ています。「印鑑」では511件が返りますが、内容は印鑑ケース、印鑑マット、ワンタッチ朱肉、印鑑・ペンボックスといった周辺用品です。「ネーム印」で344件を見ても、ネームタグ、ネームテープ、名札が並び、名字の入った印鑑本体にはたどり着きません。

これは「100円ショップの店頭に絶対に無い」という意味ではありません。公式通販の品ぞろえから分かるのは、訂正印が100円ショップの定番商品として扱われてはいない、というところまでです。店舗ごとの在庫は行ってみないと分かりません。

100円ショップで印鑑を探した話は、セリアの印鑑の販売状況認印の売り場を調べた記事でも同じ傾向が出ています。時間に余裕が無いときに100円ショップを1軒目に選ぶのは、あまり効率がよくありません。

帳簿に使うなら、黒や赤の別商品がある

訂正印というと朱色を思い浮かべますが、経理や帳簿の現場では色を使い分けることがあります。シヤチハタには簿記スタンパーという商品があり、こちらも印面は直径6ミリです。既製品のインキ色は赤・藍・黒の3色で、希望小売価格はネーム6と同じ1,200円(+消費税)です。

項目 ネーム6 既製(XL-6) 簿記スタンパー 既製(X-BKL)
印面サイズ 直径6mm 直径6mm
インキ色 朱色 赤・藍・黒
書体 楷書体 簿記事務向けの印面
希望小売価格 1,200円(+消費税) 1,200円(+消費税)
本体サイズ φ11.0×65.0mm φ11.0×65.0mm
JANコード 4974052408007 4974052704024(赤)
向いている場面 出勤簿や書類の訂正、認印 なつ印の多い簿記事務

本体の寸法も価格も同じで、違うのは印面とインキです。書類の訂正に使うだけなら朱色のネーム6で足ります。帳簿の記入と訂正を1日に何十回も行うような使い方であれば、色を分けられる簿記スタンパーのほうが向いています。

銀行や役所の書類では、買ってきた印鑑では直せない

ここが、訂正印をめぐって最も誤解されやすいところです。書類によっては、訂正に使える印鑑があらかじめ決まっています。新しく買った訂正印を押しても受け付けてもらえません。

三菱UFJ銀行は、預金口座振替依頼書の訂正方法を公開しています。押印が不鮮明だったり、届け出印以外の印鑑で押してしまった場合は、ボールペンなどでその押印に二重線を引き、近くに届け出印で正しく押し直す、という手順です。記入欄を直すときも、二重線を引いたうえで、その二重線の上に届け出印を押します。複写式の用紙であれば、複写側の二重線にも押す必要があります。

三菱UFJ銀行のよくあるご質問「預金口座振替依頼書の訂正方法を教えてください。」の画面キャプチャ。二重線を引いてお届け出印で押印する手順と、鉛筆や修正ペンを使わないこと、捨印による訂正は受け付けない旨が書かれている
出典:三菱UFJ銀行 よくあるご質問「預金口座振替依頼書の訂正方法を教えてください。」

同じ案内には、訂正に鉛筆や修正ペン(液)、付箋を使わないこと、捨印による訂正は受け付けていないことも明記されています。修正テープで消して書き直す、という発想はここでは通りません。100円ショップの検索結果に修正テープばかりが並ぶのは皮肉な話ですが、書類の訂正に使ってよい道具とは別物です。

場面 訂正に使う印 買ってきた訂正印で足りるか
金融機関の届出書類 その口座の届け出印 足りない
契約書の記載の訂正 その契約書に押した印と同じもの 足りない
社内の伝票・出勤簿 本人の認印で足りることが多い 足りる場合が多い
帳簿の数字の訂正 記帳した本人の印 足りる場合が多い

つまり、訂正印を1本買っておけばどんな書類も直せる、というものではありません。届け出印や契約印が要る場面では、手元にあるその印鑑を持って窓口へ行くことになります。買っておく価値があるのは、日常の伝票や社内文書のように、本人の認印で足りる場面です。

浸透印でよいのか、朱肉を使うものが要るのか

もうひとつの分かれ道が、インキが本体に入っている浸透印(いわゆるスタンプ式)でよいのか、朱肉を使う木製や樹脂のものが要るのか、です。シヤチハタのネーム6はカートリッジ式の浸透印で、スタンプ台が要りません。手軽な反面、カタログには「印鑑証明には使用しないでください」という注意が書かれています。

浸透印が断られる場面があるのは、印面がゴムで、押すたびにわずかに形が変わりうると考えられているためです。実務では、社内書類は浸透印で通り、対外的な契約や金融機関の届出では朱肉を使う印鑑を求められる、という分かれ方をします。判断に迷うときは、提出先に先に聞くのがいちばん確実です。

朱肉を使うタイプを選ぶなら、朱肉の売り場もあわせて見ておくと二度手間になりません。浸透印そのものの買い方は、シヤチハタ印鑑をどこで買うかを整理したページが参考になります。

よくある質問

訂正印は6ミリでなければいけませんか

直径を定めた公的な規格はありません。ただし、二重線の上や小さな訂正欄に収める必要があるため、実際には6ミリ前後のものが使われます。シヤチハタが訂正印の用途として案内している商品も、ネーム6・簿記スタンパーともに直径6ミリです。

認印を訂正印として使ってもよいですか

社内書類など、本人の認印で足りる場面であれば使えます。ただし一般的な認印は直径10.5mm前後あるため、訂正欄からはみ出して読めなくなることがあります。押す場所の大きさを見て選んでください。

名字が既製品に無い場合はどうなりますか

別製(オーダー)になります。書体やインキ色を選べる代わりに、注文から手元に届くまで日数がかかります。急ぎのときは、既製品のある機種が無いかをネームナビで先に確認するのが近道です。

コンビニで買えますか

コンビニの文具コーナーは筆記具とノートが中心で、名字の入った印鑑を置いている店はほとんどありません。夜間に必要になった場合は、24時間営業のホームセンターや大型店の文具売り場を当たることになります。

訂正印と修正印は違うものですか

呼び方の違いで、指すものは同じです。どちらも二重線を引いた箇所に押す小さな印鑑を指します。通販サイトでは両方の表記が使われているため、片方で見つからないときはもう一方でも検索してみてください。

インキが薄くなったら買い替えですか

シヤチハタのネーム6はカートリッジ式で、インキを交換できます。本体ごと買い直す必要はありません。補充インキは同じシリーズ用のものを選びます。

家族で1本を使い回せますか

印面に名字が入っているため、同じ名字の家族であれば形のうえでは押せます。ただし、誰が訂正したかを示す意味が薄れるので、書類の性質によっては避けたほうがよい使い方です。

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