スカイライン400Rは生産終了していない。日産公式に6,495,500円で掲載、終了したのは「一部のグレード・ボディカラー・オプション」の新規注文受付

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スカイライン400Rは生産終了していないと書かれたアイキャッチ。日産公式サイトのスカイラインの車両写真を中央に置いている

日産スカイラインの最上位グレード「400R」を検索すると、関連語に「生産終了」が並びます。結論から書くと、2026年10月23日に日産の公式Webカタログを表示した時点で、400R(2WD)はメーカー希望小売価格6,495,500円として掲載されており、終了を知らせる表示はどこにもありません。一方で同じページには「一部のグレード、ボディカラー、オプション等につきまして新規注文受付を終了しました」という注記が出ています。この2つが同居しているせいで、検索結果だけを見ると終わったように読めます。日産が出している4つのページを順に突き合わせて、何が現役で、何の受付が終わったのかを切り分けます。

目次

日産の公式カタログに、400Rは6,495,500円で載っている

最初に確認するのは、日産が「クルマを探す」側に置いているスカイラインのWebカタログです。ページの先頭には「スカイライン2026年モデル登場」というコピーがあり、その下にメーカー希望小売価格(消費税込)として5,442,800円〜という数字が出ています。さらに下の「おすすめランキング」には、1位から順に400R(2WD)、GT Type SP(2WD)、GT Type P(2WD)の3つが価格付きで並び、それぞれにセルフ見積りへの導線が生きています。試乗予約のボタンも押せる状態です。

日産公式スカイラインWebカタログの画面。メーカー希望小売価格5,442,800円からと表示され、その下に新規注文受付終了の注記と工場出荷時期の目処へのリンクが並んでいる
日産のスカイラインWebカタログ。価格表示と「新規注文受付を終了しました」の注記が同じ画面に並ぶ(2026年10月23日に表示)。
日産の公式カタログに並ぶスカイラインの価格(2026年10月23日に表示)
グレード メーカー希望小売価格(消費税込) 公式ページでの扱い
400R(2WD) 6,495,500円 おすすめランキング1位。最上位グレード
GT Type SP(2WD) 5,723,300円 おすすめランキング2位
GT Type P(2WD) 5,442,800円 おすすめランキング3位。カタログ表示の下限と同額
400R Limited 6,935,500円 400台限定の特別仕様車。専用ページあり

価格表示の下限5,442,800円がGT Type Pと同額になっている点に注目してください。カタログの「〜円から」はいちばん安いグレードを指すので、現時点でもっとも安く注文できるスカイラインがGT Type Pだと読めます。400Rはそこから1,052,700円高い位置にあります。

同じページの「新規注文受付を終了しました」は、車名の終了ではない

混乱のもとになっているのは、価格のすぐ下に置かれた一文です。原文は「一部のグレード、ボディカラー、オプション等につきまして新規注文受付を終了しました。詳しくはお近くの販売店にお問い合わせください。」で、主語はグレード・ボディカラー・オプションです。車名でも、400Rという特定のグレードでもありません。どのグレードが対象かは書かれておらず、日産は販売店に問い合わせるよう案内しています。

自動車メーカーのサイトでは、同じ車名について「現役のページ」と「終わった仕様のページ」が並ぶことがあります。何が終わったのかを言葉のレベルで分けておくと読み違えません。

スカイライン400Rで「終了」と読めてしまう4つの表示の正体

車名の廃止
公式カタログからページごと消える。スカイラインは該当しない。Webカタログも価格も見積りも生きている
グレードの受付終了
「一部のグレード、ボディカラー、オプション等」の新規注文受付終了。該当する。ただし対象は公表されていない
限定車の完売
400R Limitedは400台限定で、達し次第「予告なく終了」と日産自身が明記。終わるのが前提の枠
旧仕様の入れ替え
2025年10月27日の一部仕様向上でグレード体系と価格が改定された。改定前の仕様はもう注文できない
日産の公式ページ4点の記述から整理した。「生産終了」という語を日産が使っている箇所は確認できなかった。

4つのうち読者が実際に困るのは2番目です。狙ったボディカラーやメーカーオプションが受付終了に含まれていると、カタログ上は買えるのに希望の組み合わせだけ組めません。公式ページがその中身を出していない以上、販売店に型番レベルで聞くしかありません。終わったものと現役のものを公式告知で切り分ける考え方は、廃盤とは?生産終了・販売終了・終売・休売の違いでも整理しています。

2025年10月27日の一部仕様向上で、グレード体系と価格が改定された

いま表示されている価格がいつからのものかは、日産自動車ニュースルームのリリースで分かります。2025年10月27日付の「『スカイライン』を一部仕様向上、あわせて特別限定車『400R Limited』を発表」がそれです。本文には「27日、『スカイライン』の一部仕様を向上、あわせて特別限定車『400R Limited』を発表しました。11月13日から注文受付を開始し、12月18日よりお客さまにお届けする予定です。」と書かれています。

日産自動車ニュースルームの2025年10月27日付リリース画面。スカイラインを一部仕様向上し特別限定車400R Limitedを発表したと書かれている
日産のニュースリリース(2025年10月27日)。11月13日注文受付開始、12月18日納車予定と明記されている(2026年10月23日に表示)。

このリリースで変わったのは3点です。1つめはエクステリアカラーへの「ワンガンブルー」の追加設定、2つめはエマージェンシーブレーキの検知対象を「歩行者、および自転車等にまで拡大」したこと、3つめがグレード体系と価格の改定です。3つめがあるため、2025年10月27日より前に書かれた記事の価格やグレード名は、いまのカタログと一致しません。中古車サイトやまとめ記事で見かける金額がばらつく理由の一つがここにあります。

なおワンガンブルーは、2026年10月23日時点の公式カタログで「ボディカラーランキング」の1位に出ています。追加されたばかりの色が人気順の先頭に来ている状態で、受付終了が告知されている色がどれなのかは、この並びからは判断できません。

400台限定の「400R Limited」は6,935,500円。売り切れたら受付は終わる

400Rを調べると必ず出てくるのが「400R Limited」です。これは400Rそのものではなく、400Rをベースにした特別仕様車で、価格は6,935,500円(消費税込)。日産の専用ページには「400台限定の特別仕様車のため、限定台数に達し次第、ご注文受付を予告なく終了させていただく場合がございます。」と書かれています。つまりこの枠については、終了するほうが前提です。

日産公式のスカイライン400R Limitedのページ画面。400台限定の特別仕様車で、限定台数に達し次第ご注文受付を予告なく終了すると書かれている
日産公式の400R Limitedページ。ボディカラーはワンガンブルーで、限定台数に達し次第受付を終了する旨が本文に置かれている(2026年10月23日に表示)。

素の400Rとの差は、見た目の装飾だけではありません。日産が挙げている特別装備を足回りに絞って並べると、タイヤ幅から減衰まで手が入っていることが分かります。

400Rと400R Limitedの違い(日産公式の特別装備一覧より)
見るところ 400R 400R Limited
価格(消費税込) 6,495,500円 6,935,500円
リヤタイヤ 245/40RF19 265/35R19 98W(20mmワイド化)
タイヤ銘柄 公式ページに銘柄の記載なし DUNLOP SP SPORT MAXX GT 600
ホイール 19インチ 前19×9J・後19×9.5Jの専用品(前+12.5mm、後+25.5mm)
サスペンション インテリジェント ダイナミックサスペンション標準装備 リヤスタビライザーのバネ定数+44%、フロントスプリング+4%
ブレーキパッド 標準 Low Steel。400R比で耐フェード性が温度比較で約1.5倍
カーボンパーツ なし リヤスポイラー・ドアミラーカバー(ディーラーオプションとして装着)、センタークラスターのフィニッシャー
台数 限定なし 400台

440,000円の差で、タイヤ・ホイール・スタビライザー・スプリング・ブレーキパッド・VDCの制御までまとめて専用品に替わります。ただしカーボンのリヤスポイラーとドアミラーカバーはディーラーオプションとして装着される部品で、日産は保証期間が通常のメーカー保証と異なると注記しています。購入前に確認しておく項目です。

400Rの中身:405PSのVR30DDTTと、400Rだけに付くターボ回転センサー

400Rが最上位に置かれている理由は、エンジンのチューニングにあります。日産の走行性能ページによると、スカイラインは全車がVR30DDTT型の3.0L V6ツインターボを積み、そのうち400Rだけが専用チューンを受けています。

400Rのエンジン(日産公式「走行性能」ページの記載)
項目 公式ページの記載
型式・形式 VR30DDTT型 3.0L V6ツインターボ(400R専用チューン)
最高出力 298kW(405PS)/6400rpm
最大トルク 475N・m(48.4kgf・m)/1600-5200rpm
ベースとの差 ターボの回転限界領域まで使い切ることで「さらに100馬力もの高出力」
400R専用装備 渦電流式(磁束感知式)のターボ回転センサー
冷却 日産国内初搭載の水冷式インタークーラー。400Rは強化ウォーターポンプを追加
サスペンション インテリジェント ダイナミックサスペンションを400Rに標準装備
ブレーキ 4輪アルミレッドキャリパー対向ピストンブレーキ

日産は405PSを「歴代スカイライン最高」と書いています。400Rという呼び名は400馬力級という意味合いで、カタログ値はそれを5PS上回ります。同じ車名の中で出力の違いがグレード名に出ている例は多くないので、400Rだけを名指しで検索する人が多いのも理解できます。

納期の目処は「販売店にお問い合わせください」としか書かれていない

カタログに価格が載っていても、注文してから届くかどうかは別の話です。日産は「各車両の工場出荷時期の目処について」というお知らせを公開していて、2026年10月16日時点の表にスカイラインの行があります。そこに書かれているのは月数ではなく「詳しくは販売店にお問い合わせください」です。

日産公式の各車両の工場出荷時期の目処についての画面。2026年10月16日時点の表で、スカイラインの行は詳しくは販売店にお問い合わせくださいと書かれている
日産の工場出荷時期の目処(2026年10月16日時点)。車種ごとに月数が入る中で、スカイラインは月数が入っていない(2026年10月23日に表示)。
工場出荷時期の目処の抜粋(日産公式・2026年10月16日時点)
車種 工場出荷時期目処
スカイライン 詳しくは販売店にお問い合わせください
フェアレディZ 4〜5ヶ月程度
日産アリア 4〜5ヶ月程度
エルグランド 4〜5ヶ月程度
日産リーフ 1〜2ヶ月程度
ノート 1〜2ヶ月程度
クリッパーリオ 12ヶ月以上

月数が入っている車種と入っていない車種が同じ表に混在しています。日産はこの表について「一部の仕様・グレードにつきましては、生産の都合により、記載のスケジュール通りにご用意できない場合がございます。」とも書いており、ここでも最終的な判断は販売店に委ねられています。スカイラインの行が空欄に近い状態であること自体は、受付終了の告知と地続きの情報として読めます。ただし日産はこの表に「生産終了」とは書いていないので、納期が示されていないことをもって終了と断定はできません。

中古で400Rを探すなら。日産公式の中古車検索は2026年10月17日から止まっている

新車の組み合わせが組めないなら中古、と考えたときに使うのが日産公式の中古車検索サイトです。ところが2026年10月23日にアクセスすると、HTTP 503が返り、サービス一時停止のお知らせだけが表示されます。

日産公式中古車検索サイトは現在一時停止中

日産の告知によると、2026年10月17日(土)に、同サービスの運営に利用している株式会社リクルートのシステムに対して外部からの不審なアクセスが検知され、同日17時頃よりサービスを一時停止しています。原因と影響範囲は同社が調査中で、再開の見込みは記事公開時点では示されていません。

そのため、この記事では公式検索の在庫台数を数えていません。確認できなかったことは確認できなかったものとして書きます。台数の目安が必要な場合は、再開後に同サイトで数えるか、販売店に直接問い合わせてください。

中古で探す場合、V37型スカイラインは2014年2月の発売から年式の幅が広く、400Rは2019年9月の追加以降の個体に限られます。年式とグレードの両方で絞らないと、同じ「スカイライン」でも中身がまったく違う車が並びます。メーカー公式の検索が使えない期間は、車台番号や型式(400RはRV37)で確認する手間が増えます。生産終了をめぐる表示の読み方という点では、GR86は生産終了?のように公式に告知が無いケースと、コペンは2026年8月31日で生産終了のように日付が明示されているケースを見比べると違いが分かります。

スカイライン400Rについてよくある質問

400Rは今でも新車で注文できますか

2026年10月23日時点の日産公式Webカタログには400R(2WD)が6,495,500円で掲載され、セルフ見積りも動いています。ただし同じページに「一部のグレード、ボディカラー、オプション等につきまして新規注文受付を終了しました」という注記があり、どの組み合わせが対象かは公表されていません。注文できるかどうかは販売店で確認してください。

400Rと400R Limitedはどちらを選ぶべきですか

400R Limitedは400台限定で、価格差は440,000円です。タイヤ・ホイール・スタビライザー・スプリング・ブレーキパッド・VDCの制御が専用品になります。一方でカーボンのリヤスポイラーとドアミラーカバーはディーラーオプションとして装着され、保証期間が通常のメーカー保証と異なると日産が注記しています。足回りを重視するならLimited、保証の扱いを単純にしたいなら400Rという分かれ方になります。

400Rの馬力は何馬力ですか

日産の公式ページでは最高出力298kW(405PS)/6400rpm、最大トルク475N・m(48.4kgf・m)/1600-5200rpmと記載されています。ベースとなるエンジンより「さらに100馬力もの高出力」とされ、歴代スカイライン最高の数値だと説明されています。

スカイラインという車名自体は終わるのですか

2026年10月23日時点で、日産の公式サイトにスカイラインの車名廃止を知らせる告知は見当たりません。Webカタログ、価格表示、工場出荷時期の表のいずれにもスカイラインの行があります。次期型の発売時期や価格についての日産の公式発表も確認できませんでした。

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