ドラッグストアの棚にガスター10が並んでいないので、販売中止になったと思う人が多いようです。2026年9月24日に第一三共ヘルスケアの製品情報を確かめたところ、ガスター10・ガスター10<散>・ガスター10 S錠の3品がすべて現行品として掲載されていました。希望小売価格は6錠1,078円、12錠1,738円(いずれも税込)です。
ただし「製造終了」がまったく無いわけではありません。メーカーが公開している製造終了品一覧には、ガスター10の名前が3件載っています。そこを正確に切り分けます。
結論:現行は3剤形。棚に無いのは売り方の決まりのため
| 製品 | 剤形 | 包装と価格 | 区分 |
|---|---|---|---|
| ガスター10 | 小粒の糖衣錠 | 6錠1,078円/12錠1,738円 | 第1類医薬品 |
| ガスター10<散> | 分包の散剤 | 6包1,078円/12包1,738円 | 第1類医薬品 |
| ガスター10 S錠 | 水なしで飲める速溶錠 | 6錠1,078円/12錠1,738円 | 第1類医薬品 |
3品とも有効成分はファモチジンで、ガスター10の場合は1錠中に10mgを含みます。価格は3剤形で横並びです。服用できるのは15歳以上80歳未満で、15歳未満と80歳以上は服用しないよう製品ページに書かれています。
第1類医薬品は薬剤師がいる時間帯でないと店頭で受け取れません。通販なら在庫と価格をまとめて確認できます。
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メーカーの製造終了品一覧に、ガスター10が3件ある
第一三共ヘルスケアは「製造終了品一覧」というページを持っていて、カテゴリーごとに終了した製品と終了年月を並べています。胃腸薬関連の欄に、ガスター10の名前が3件ありました。
| 販売名 | 区分 | 製造終了 |
|---|---|---|
| ガスター10内服液 | 第1類医薬品 | 2017年4月 |
| ガスター10<散>(リバースコントロール) | 第1類医薬品 | 2025年3月 |
| ガスター10 S錠(リバースコントロール) | 第1類医薬品 | 2025年3月 |
このページの使い勝手は、掲載されている期間の長さにあります。胃腸薬の欄には2013年11月に終了した製品まで残っていました。1年以内のぶんしか載せないメーカーもあるなかで、10年以上さかのぼって確かめられるのは珍しい部類です。噂の真偽を調べるときは、まずこの一覧を開くのが早道になります。
2025年3月に終わった「リバースコントロール」とは何だったのか
製造終了品一覧に並ぶ2件は、名前に「(リバースコントロール)」が付いています。現行の製品一覧には同じ「ガスター10<散>」「ガスター10 S錠」が載っているので、名前だけを見ると矛盾しているように読めます。
メーカーの製品Q&Aに、この点をそのまま尋ねた設問がありました。答えは「同じ製品です。ガスター10が“胃酸逆流などによる胸やけ”に効果があることをご存じない方がいらっしゃるため、わかりやすいデザインの包装を追加しました。」というものです。
つまり2025年3月に終わったのは、胸やけ向けだと分かるようにデザインを変えた包装のほうで、中身は現行品と同じということになります。製造終了品一覧に載っているパッケージ写真も、赤と青で「胃酸逆流などによる胸やけに」と大きく書かれた箱でした。
ガスター10をめぐって実際に終わったもの・終わっていないもの
終わった:内服液(2017年4月)
液体タイプはこの時点で製造終了。いま錠剤や散剤しか見当たらないのは、これが理由
終わった:リバースコントロール包装(2025年3月)
胸やけ向けのデザイン包装。中身は現行のガスター10<散>・S錠と同じ製品だとメーカーが明記している
終わっていない:錠剤・散剤・S錠
3剤形とも現行の製品一覧に掲載。価格も6錠1,078円/12錠1,738円で並んでいる
「第1類だから対面でしか買えない」は誤りです
このページは以前、「薬剤師の対面販売が必要なため、店頭での取り扱いや購入方法が制限されている」と書いていました。ここは事実と違うので訂正します。
厚生労働省の資料「一般用医薬品のインターネット販売について」には、「一般用医薬品:適切なルールの下、全てネット販売可能」と明記されています。第1類医薬品については「これまでどおり薬剤師が販売し、その際は、年齢、他の医薬品の使用状況等について、薬剤師が確認」「適正に使用されると認められる場合を除き、薬剤師が情報提供」と書かれており、ネット販売の対象外ではありません。
同じ資料で対面販売と定められているのは、要指導医薬品(スイッチ直後品目・劇薬)と医療用医薬品(処方薬)の2つです。ガスター10はどちらにも当たりません。実際、第一三共ヘルスケアの製品ページには「販売店検索」と並んで「WEBで購入」のボタンが置かれています。
では、なぜ棚で見つからないのか。第1類医薬品は薬剤師が販売することになっているため、商品は薬剤師のいるカウンターの内側に置かれ、薬剤師が不在の時間帯は売り場から外されます。売り場にあるはずの棚を探して見つからない、という状況が「販売中止」と受け取られやすいわけです。
3つの剤形は、飲む場面で選び分ける
剤形ごとのメーカーの説明(2026年9月24日に製品ページで確認)
ガスター10(糖衣錠)
「小粒の糖衣錠」。水またはお湯で飲む。携帯にも便利なPTP包装と説明されている
ガスター10<散>(散剤)
「スーッとする散剤」。1包0.5gの分包タイプ。錠剤が苦手な場合の選択肢になる
ガスター10 S錠(速溶錠)
「水なしでも飲める速溶錠」。外出先で水が用意できない場面を想定した剤形
効能・効果は3剤形とも「胃痛、もたれ、胸やけ、むかつき」で共通です。製品ページには「本剤はH2ブロッカー薬を含んでいます」という但し書きと、「効能・効果に記載以外の症状では、本剤を服用しないで下さい。」という注意が添えられています。
ガスター10を飲むかどうかを、このページの記述だけで決めないでください。
製品ページに書かれている飲み方の決まりは次のとおりです。成人(15歳以上80歳未満)は1回1錠、1日2回まで。1回1錠で約8時間はたらくため、1日2回飲む場合は8時間以上あけること。15歳未満と80歳以上は服用しないこととされています。
また、3日間服用しても症状の改善がみられない場合は服用を止めて医師または薬剤師に相談すること、2週間を超えて続けて服用しないこと、服用の際はアルコール飲料の摂取を控えることも明記されています。症状が治まったら服用を止める、決められた時間ごとではなく症状が出た時に飲む薬、という位置づけです。
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以前この記事に書いていたことを訂正します
| 旧本文 | 確認結果 |
|---|---|
| ガスター10内服液が2017年4月に製造終了となっている | 正しい。メーカーの製造終了品一覧に「2017年4月 製造終了」と掲載されている |
| 第一類医薬品に分類されており、薬剤師の対面販売が必要 | 誤り。厚生労働省の資料では一般用医薬品はすべてネット販売可能で、対面販売とされているのは要指導医薬品と医療用医薬品。第1類は薬剤師が販売し情報提供を行う |
| 販売中止や品薄の噂があるが、薬局やオンラインで購入できる可能性が高い | 2026年9月24日時点で3剤形とも現行品として掲載。「可能性が高い」ではなく、メーカーが価格と購入導線を出している |
| 再販や後継商品の登場に注目が集まると考えられる | 現行品が続いているため、この記述は削除。2025年3月に終わったのは包装違いで、中身は現行品と同じ |
口コミの節も作り直しました。以前は「X(旧Twitter)から収集した」と書きながら、投稿者名も投稿日もURLも無い引用を5件並べていました。出どころをたどれない引用は載せない方針にあわせ、すべて削除しています。薬の入手しやすさや飲んだ感想に触れる文章は、出典が示せないまま置いておくべきものではありません。
同じ作り方の記事を順番に見直しています。市販の解熱鎮痛薬についてはタイレノールの販売状況、処方薬の供給状況の読み方はセレスタミンの供給状況、第1類医薬品の買い方はロキソニンが買える店でまとめました。
まとめ
ガスター10は、2026年9月24日時点で販売が続いています。ガスター10・ガスター10<散>・ガスター10 S錠の3剤形が現行品として掲載され、価格はいずれも6錠(6包)1,078円、12錠(12包)1,738円です。
メーカーの製造終了品一覧に載っているのは3件で、内服液が2017年4月、リバースコントロール包装の散剤とS錠が2025年3月に製造終了となっています。ただしリバースコントロールは中身が現行品と同じで、メーカー自身が製品Q&Aで「同じ製品です」と答えています。
棚で見つからないのは、第1類医薬品が薬剤師のいるカウンター側に置かれるためです。対面でしか買えないという決まりはなく、厚生労働省の資料では一般用医薬品はすべてネット販売が可能とされています。対面販売と定められているのは要指導医薬品と処方薬です。
飲み方の決まりははっきりしています。15歳以上80歳未満、1回1錠、1日2回まで、8時間以上あける、3日で改善しなければ相談、2週間を超えない。買い置きの量を決めるときも、この範囲が目安になります。

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