この記事で分かること
ダイハツ ウェイクは新車としては終わっています。ダイハツの公式サイト「U-CATCH」のモデルヒストリーには、ウェイクの期間が2014年11月~2022年8月と明記されていました。現行のカーラインナップ(乗用車8車種)にもウェイクの名前はありません。
ただし、終了した理由はダイハツから公表されていません。販売不振・規制・工場の都合といった説明は、公式サイトを探したかぎり見つかりませんでした。この記事では理由を推測せず、公式に数字で書かれていることだけを並べます。
いま手に入れる道は中古です。ダイハツの認定中古車サイトでウェイクを検索すると、2026年10月9日時点の掲載台数は全国102台で、支払総額は73.4万円から146.2万円まで開いていました。
公式が明記しているのは「2014年11月~2022年8月」
まず、どこまでが確かな情報かを分けます。ダイハツが運営する中古車情報サイト U-CATCH には車種ごとのモデルヒストリーがあり、ウェイクのページには期間が年月で入っています。ここが唯一、メーカー自身が生産・販売の区切りを示している場所です。

同じページには、車の成り立ちも書かれています。企画段階で45の使用シーンを想定したこと、「ファインビジョン」と呼ぶ見晴らしの良さ、「ウルトラスペース」と呼ぶ室内空間を目指したこと。室内高については次のように説明されています。
室内高は軽自動車トップの1,455mmを誇り、大人4人がゆったりと乗車できるだけでなく、レジャー使用時に大人が車内で窮屈に感じることなく着替えが可能な室内空間となっています。
ダイハツ工業株式会社 U-CATCH「ウェイク/Wake|ダイハツ・モデルヒストリー詳細」(2026年10月9日に表示を確認)
アウトドア用品の「モンベル」と組んだ「X モンベルバージョンSA」、サーファー向けの波情報サイト「波伝説」と組んだ「X 波伝説バージョンSA」といった特別仕様車があったことも、同じページに記載があります。2017年11月の一部改良では、歩行者も認識する衝突回避支援システム「スマートアシスト III」とパノラマモニターが採用されました。
理由は公表されていない。書かれていないことは書かない
検索すると「ウェイク 生産終了 理由」という組み合わせがよく使われています。ところが、ダイハツの公式サイトには終了の理由を説明した文章が見当たりませんでした。モデルヒストリーは期間を示すだけで、なぜその期間で終わったのかには触れていません。
メーカーが黙っている以上、ここで断定できるのは次の2点だけです。ひとつは、公式サイトの現行カーラインナップにウェイクが含まれていないこと。もうひとつは、U-CATCH の期間表示が2022年8月で止まっていること。この2つを合わせると「新車としては終わっている」とは言えますが、動機までは分かりません。
よそで見かける「売れ行きが落ちたから」「衝突安全基準に対応できなかったから」といった説明は、この記事では採用していません。ダイハツがそう書いた文書を確認できなかったためです。確認できていないことを、それらしい理由として並べるほうが読者の判断を狂わせます。
車名が消えても中身が続く例もあれば、車名が残って中身が変わる例もあります。当サイトではMAZDA2が生産終了したかどうかを調べた際、終わっていたのは「デミオ」という車名とディーゼル仕様のほうだったことを確認しています。廃盤・生産終了・販売終了の言葉の使い分けも、メーカーごとにばらつきます。
最後に売られていたのは2021年5月発売モデルの10グレード
ウェイクの最終形は、2021年5月に一部改良を受けたモデルです。オートライトが全グレードに標準装備となり、サイドミラーが拡大されました。U-CATCH のWEBカタログに、その時点のグレードと新車価格が残っています。
| グレード | 駆動方式 | 新車価格(税込) | WLTCモード燃費 | 型式 |
|---|---|---|---|---|
| D | FF | 1,377,200円 | 17.4km/L | 4BA-LA700S |
| D SAIII | FF | 1,443,200円 | 17.4km/L | 4BA-LA700S |
| LスペシャルリミテッドSAIII | FF | 1,518,000円 | 17.4km/L | 4BA-LA700S |
| LスペシャルリミテッドSAIII | 4WD | 1,644,500円 | 16.8km/L | 4BA-LA710S |
| L SAIII | FF | 1,584,000円 | 17.4km/L | 4BA-LA700S |
| L SAIII | 4WD | 1,710,500円 | 16.8km/L | 4BA-LA710S |
| L VS SAIII | FF | 1,644,500円 | 17.4km/L | 4BA-LA700S |
| L VS SAIII | 4WD | 1,771,000円 | 16.8km/L | 4BA-LA710S |
| GターボSAIII | FF | 1,705,000円 | 16.9km/L | 3BA-LA700S |
| GターボSAIII | 4WD | 1,831,500円 | 16.1km/L | 3BA-LA710S |
| GターボVS SAIII | FF | 1,749,000円 | 16.9km/L | 3BA-LA700S |
| GターボVS SAIII | 4WD | 1,875,500円 | 16.1km/L | 3BA-LA710S |
表の時点:2026年10月9日。U-CATCH のWEBカタログ「ウェイク 2021年5月発売モデル」に掲載されていた価格・燃費・型式です。価格は発売当時のメーカー希望小売価格で、いまの中古相場ではありません。
型式は2つに分かれます。FFが LA700S、フルタイム4WDが LA710S です。ターボ付きの「Gターボ」系だけ頭が3BA、自然吸気の「L」「D」系は4BA になります。中古で部品や用品を買うときは、この型式と駆動方式の組み合わせが合っているかを必ず見てください。
いちばん安いDは137万7,200円、いちばん高いGターボVS SAIIIの4WDは187万5,500円で、差は49万8,300円です。安全装備「スマートアシストIII」が付かないのはDだけでした。
全高1,835mmは、いまのダイハツ8車種のどれよりも高い
ウェイクが今も探されている理由は、数字を並べると見当がつきます。U-CATCH のスペック表によると、ウェイクDの全長×全幅×全高は3395×1475×1835mm、室内は2215×1345×1455mm、車両重量990kg、最小回転半径4.4mです。この全高を、ダイハツがいま売っている乗用車と並べてみます。

| 車種 | 全高 | 価格(税込) | WLTCモード燃費 |
|---|---|---|---|
| ウェイク(2022年8月まで) | 1,835mm | 1,377,200円〜 | 16.1〜17.4km/L |
| タント ファンクロス | 1,785〜1,805mm | 1,820,500円〜 | 19.3〜21.7km/L |
| タント | 1,755〜1,775mm | 1,496,000円〜 | 19.3〜22.6km/L |
| トール | 1,735mm | 1,830,400円〜 | 16.8〜18.4km/L |
| ムーヴ キャンバス | 1,655〜1,675mm | 1,644,500円〜 | 20.6〜22.9km/L |
| ムーヴ | 1,655〜1,670mm | 1,369,500円〜 | 19.9〜22.6km/L |
| タフト | 1,630mm | 1,435,500円〜 | 20.7〜21.4km/L |
| ロッキー | 1,620mm | 1,761,100円〜 | 17.4〜28.0km/L |
| ミラ イース | 1,500〜1,510mm | 1,096,700円〜 | 24.4〜27.0km/L |
表の時点:2026年10月9日。現行8車種はダイハツ公式カーラインナップの一覧表示、ウェイクはU-CATCHのWEBカタログ(D/2021年5月発売モデル)とグレード一覧の値です。
現行でいちばん背の高いタント ファンクロスでも1,805mmで、ウェイクより30mm低くなります。室内高1,455mmという数字と合わせて考えると、立ったまま着替えられる、自転車をそのまま積める、といった使い方を求める人にとって、置き換えになる軽自動車がダイハツのラインアップに無いということです。
いっぽう燃費は現行勢のほうが明確に上です。ウェイクのWLTCモード17.4km/L(D・FF)に対して、タントは19.3〜22.6km/L、ムーヴ キャンバスは20.6〜22.9km/Lでした。高さを取るか、燃費と新しさを取るかの選択になります。
認定中古車は全国102台、支払総額73.4万円から
新車が無い以上、現実の選択肢は中古です。ダイハツの販売会社が扱う認定中古車は U-CATCH で検索でき、車種をウェイクに絞った結果は次のとおりでした。

| グレード | 支払総額 | 本体価格 | 年式 | 走行距離 |
|---|---|---|---|---|
| LスペシャルリミテッドSAIII | 73.4万円 | 66.8万円 | 2020年(R2) | 10.9万km |
| GターボSAIII | 143.7万円 | 135.8万円 | 2018年(H30) | 1.9万km |
| GターボVS SAIII | 146.2万円 | 138万円 | 2021年(R3) | 7.2万km |
表の時点:2026年10月9日。U-CATCHの検索結果の先頭に並んでいた3台です。在庫は入れ替わるため、同じ車が残っているとは限りません。
注目したいのは、年式と走行距離と価格がきれいに連動していないことです。2020年式で10.9万km走った個体が73.4万円、2018年式で1.9万kmの個体が143.7万円でした。年式が新しいほど高いとは限らず、走行距離とグレードのほうが効いています。
U-CATCH の掲載車はすべて認定中古車で、画面上では保証付き・点検整備付き・支払総額表示と案内されていました。上の3台はいずれも「修復歴なし」「保証付き(12ヶ月/走行無制限)」の表示です。
中古のウェイクで確かめておくところ
背の高い軽自動車を中古で買うときは、乗用車と違う場所を見ることになります。公式のスペックと装備名から、確認しておきたい項目を整理します。
図:購入前に照らし合わせる5項目
型式が LA700S か LA710S か
車検証に書かれた記号で駆動方式まで分かります。用品や部品の適合はここで決まるので、売り手の説明ではなく書類の表記を控えてください。
スマートアシストの世代
2017年11月の一部改良で「スマートアシスト III」になりました。それ以前の個体は「スマートアシストII」です。歩行者を認識するかどうかが変わります。最廉価のDには、そもそも付いていません。
パノラマモニターの有無
4か所のカメラで真上から見たような映像を映す装備で、2017年11月の一部改良で採用されました。全高1,835mmの車では、駐車時の見え方に差が出ます。
イージーケアフロアかどうか
汚れに強い樹脂製の床は、2021年5月発売モデルで追加された「Gターボ VS SAIII」「L VS SAIII」の装備です。アウトドアで使うつもりなら、このグレードかどうかで手入れの手間が変わります。
走行距離と年式のつり合い
前の節のとおり、年式が新しくても10万km超の個体があります。支払総額だけを見て選ぶと、整備費が後から乗ってくることがあります。
探すときの順番
ウェイクは新車では買えないので、情報源の優先順位がふだんと変わります。メーカーが出している数字を先に押さえ、そのうえで在庫を探すほうが遠回りになりません。
図:ウェイクを手に入れるまでの進め方
はじめに
U-CATCH のWEBカタログで、狙う年式のグレードと装備を確認します。同じ「L SAIII」でも、年式によって標準装備が違います。
つぎに
認定中古車の在庫を見ます。2026年10月9日時点で全国102台でした。保証と点検整備が付く前提で相場をつかめます。
そのあと
一般の中古車サイトやフリマに範囲を広げます。認定中古車より安い個体はありますが、保証の有無と修復歴の表示を自分で確かめる必要があります。
買ったら
型式に合う用品をそろえます。生産終了後も、LA700S/LA710S に適合するフロアマットやサンシェードは通販で流通しています。
軽自動車の規格そのものが変わったわけではないので、原付50ccの生産終了のように「乗り続けられるのか」を心配する必要はありません。車検と整備が続けられるかぎり、手元のウェイクはそのまま使えます。
よくある質問
ウェイクはいつ生産終了したのですか
ダイハツ公式U-CATCHのモデルヒストリーでは、ウェイクの期間が2014年11月~2022年8月と表示されています。2026年10月9日時点のカーラインナップにもウェイクは載っていません。
生産終了の理由は何ですか
ダイハツは公表していません。公式サイトを確認した範囲では、理由を説明した文書は見つかりませんでした。この記事では推測を書いていません。
後継車はありますか
ダイハツが「ウェイクの後継」と名指しした車種は確認できませんでした。現行で全高がいちばん高いのはタント ファンクロスの1,785〜1,805mmで、ウェイクの1,835mmには届きません。
いくらで買えますか
認定中古車の検索結果では、支払総額73.4万円から146.2万円の個体が並んでいました。グレードと走行距離で大きく動くため、台数が102台と限られていることも含めて、急がず比べるのが無難です。
いま乗っているウェイクは車検を通せますか
生産終了は、すでに登録されている車の使用を制限するものではありません。整備と車検を受けられるかぎり乗り続けられます。部品の供給期間についてはダイハツが一律の年数を公表していないため、販売会社に個別に確認してください。
参照した一次情報
- ダイハツ工業株式会社 U-CATCH「ウェイク/Wake|ダイハツ・モデルヒストリー詳細」(2026年10月9日に表示を確認)
- ダイハツ工業株式会社 U-CATCH「ウェイク 2014年〜2021年モデルのWEBカタログ」(2026年10月9日に表示を確認)
- ダイハツ工業株式会社 U-CATCH「ウェイクD(2021年5月発売)のカタログ・性能スペック情報」(2026年10月9日に表示を確認)
- ダイハツ工業株式会社「カーラインナップ(乗用車)」(2026年10月9日に表示を確認)
- ダイハツ工業株式会社 U-CATCH「ダイハツ ウェイク(全国)の中古車」(2026年10月9日に表示を確認)

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