年賀状を出しそびれた。喪中のお知らせが届いた。そんなときに使うのが寒中見舞いです。ところが郵便局の窓口で「寒中見舞いのはがきをください」と言っても、専用のはがきは出てきません。日本郵便が常時販売しているはがきに、寒中見舞い用という種類は無いからです。では何を買えばよいのか。日本郵便と郵便局のネットショップ、郵便局のプリントサービスで実際に販売されているものだけを並べて整理しました。
寒中見舞い専用の郵便はがきはありません。郵便局で常時販売している通常はがきは、折り紙の「鳩」の通常はがき(85円)と、折り紙の「小鳥」のインクジェット紙(85円)の2種類です。
いちばん手軽なのは通常はがきを買って自分で書く方法です。郵便局の窓口のほか、郵便局のネットショップでも10枚850円(送料別)で買えます。
絵柄入りを使いたいなら、私製はがきか印刷サービスです。郵便局のプリントサービスには寒中見舞い・余寒見舞い専用のデザインが21種類あり、10枚4,600円からでした。
出す時期は松の内が明けてから立春までです。郵便局のプリントサービスは松の内を一般的に1月7日まで、関西などの一部地域は1月15日までとしています。立春(2月4日ごろ)を過ぎると余寒見舞いになります。
やってはいけないのが余った年賀はがきの流用です。くじ引番号付きのはがきは年賀状用で、寒中見舞いには使いません。
寒中見舞い専用の郵便はがきは売っていない
日本郵便の「はがきの種類」のページには、通常はがき、往復はがき、年賀はがき(お年玉付郵便はがき)、くぼみ入りはがき、四面連刷はがきが挙がっています。季節の挨拶ごとに専用のはがきが用意されているわけではなく、暑中見舞い用や寒中見舞い用という区分そのものがありません。
郵便局で常時販売しているのは「通常はがき」です。その内訳は2種類で、どちらも85円です。

| 種類 | 料金 | 切手部分のデザイン | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 通常はがき | 85円 | 折り紙の「鳩」 | 四面連刷(340円)とくぼみ入り(85円)もある |
| 通常はがき・インクジェット紙 | 85円 | 折り紙の「小鳥」 | 通信面に特殊なコートがあり、色鮮やかな印刷ができる |
| 往復はがき | 170円 | — | 往信用と返信用が一続き。中央を折っていないのでそのまま印刷できる |
| 年賀はがき | — | — | くじ引番号付き。例年11月頃に発行される年賀状用 |
はがきの料金は全国一律で1通85円、往復はがきは170円です。重さは通常はがきが2グラムから6グラム、往復はがきが4グラムから12グラムと決まっています。自分で紙を用意する私製はがきも出せますが、所定の規格を超えると第一種郵便物の扱いになります。規格の詳細は内国郵便約款第22条に書かれています。
弔事向けとして知られていた胡蝶蘭デザインのはがきは、日本郵便が現在示している通常はがきのラインアップには入っていません。喪中や寒中見舞いのために落ち着いた絵柄のものを探す場合は、郵便局で買える通常はがきではなく、私製はがきか印刷サービスを選ぶことになります。
郵便局のネットショップで買えるはがきは3種類だけ
窓口へ行かずに買うなら、郵便局のネットショップにも「切手・はがきストア」があります。ただしここで扱われているはがきは、2026年10月5日時点で全3件でした。

| 商品 | 価格 | 1枚あたり | 備考 |
|---|---|---|---|
| 通常はがき(85円)10枚セット | 850円 | 85円 | 送料別。価格は額面どおりで割引はない |
| 通常はがき インクジェット紙(85円)10枚セット | 850円 | 85円 | 送料別。家庭用プリンターで印刷するならこちら |
| 往復はがき(170円)10枚セット | 1,700円 | 170円 | 送料別。寒中見舞いでは通常使わない |
価格は額面そのままで、まとめ買いの割引はありません。送料が別にかかるため、10枚程度なら窓口やコンビニのほうが安く済みます。逆に、自宅から出たくないときや枚数が多いときには使い道があります。年賀はがきを買う場所を調べたときも、ネットショップは枚数が増えるほど窓口との差が小さくなる関係でした。
絵柄入りが欲しいなら郵便局のプリントサービス
白いはがきに自分で書くのではなく、挨拶文や絵柄が入ったものを使いたい場合、日本郵便の中では郵便局のプリントサービスが選択肢になります。寒中見舞い・余寒見舞いの専用ページがあり、2027年(令和9年)向けのデザインが並んでいます。

| 項目 | 確認できた内容 |
|---|---|
| 対象年 | 2027年(令和9年) |
| デザイン数 | フォーマル14種類、カジュアル7種類 |
| モチーフ | 椿、梅、福寿草、百合、菜の花、南天、雪、シマエナガなど |
| 料金 | 10枚で4,600円から4,610円(表示されていた15%OFF適用後の合計料金) |
| 割引 | 印刷料金が最大30%OFF。期限は2026年11月11日(水)まで |
10枚で4,600円というのは、はがき代を含めた印刷込みの金額です。白い通常はがき10枚が850円であることを考えると、絵柄と挨拶文の印刷に3,750円ほど払う形になります。枚数が増えるほど1枚あたりは下がるので、20枚、30枚と出す予定なら料金ページで実際の枚数を入れて比べたほうが正確です。
コンビニ・文具店・通販はどう違うか
はがきそのものは、郵便局以外でも手に入ります。それぞれ扱っているものが違うので、目的で選び分けます。
| 買う場所 | 手に入るもの | 向いている人 |
|---|---|---|
| 郵便局の窓口 | 通常はがき85円、インクジェット紙85円、往復はがき170円 | すぐ1枚から欲しい人。切手を貼らずに出せる |
| 郵便局のネットショップ | 上記3種類を10枚セットで(850円・1,700円、送料別) | 外に出ずに買いたい人 |
| コンビニ | 切手・はがき・印紙。品ぞろえは店舗ごとに異なる | 夜間や休日に急いで用意したい人 |
| 文具店・量販店 | 私製はがき用の用紙、絵柄入りのポストカード | 自分でデザインを決めて印刷したい人 |
| 通販サイト | 挨拶文まで印刷済みの私製はがき、無地のはがき用紙、筆ペン | 枚数が少なく、書く手間を減らしたい人 |
| 郵便局のプリントサービス | 寒中見舞い・余寒見舞い専用デザインの印刷(10枚4,600円から) | フォーマルな絵柄で出したい人 |
コンビニについては、取り扱いの有無を事前に見分ける方法がありません。セブン-イレブンは公式サイトのサービス一覧に「切手・はがき・印紙」を挙げていますが、公式のQ&Aでは高額な印紙や切手、往復はがき、レターパックなどについて「店舗ごとの在庫や仕入れ状況はご案内できません」とし、利用する店舗へ事前に確認するよう求めています。通常はがきは置いている店が多いものの、確実ではありません。
私製はがきを使う場合は、切手を自分で貼ります。はがき料金は85円なので、85円切手を1枚貼れば済みます。ここを忘れると料金不足で戻ってくるので、印刷済みのものを買うときは「切手を貼る必要があるか」を商品説明で確かめておきます。スマートレターのように料金が封筒代に含まれているものと違い、私製はがきは別立てです。
出す時期は松の内明けから立春まで
寒中見舞いは季節の挨拶なので、出す時期が決まっています。郵便局のプリントサービスのコラムは、寒中見舞いを松の内が明けてから立春までに送る挨拶状と説明しています。
年末から3月上旬までの挨拶状の切り替わり
- 12月中旬から12月25日ごろ
- 年賀状を出す時期です。元日に届けるための投かん期限は毎年日本郵便が告知します。
- 元日から松の内まで
- 年賀状の期間です。松の内は一般的に1月7日まで、関西などの一部地域は1月15日までとされています。この間に届くなら年賀状で返します。
- 松の内明けから立春(2月4日ごろ)まで
- 寒中見舞いの期間です。年賀状の返礼が間に合わなかったときも、ここへ切り替えます。
- 立春を過ぎてから2月中
- 余寒見舞いになります。暦の上では春ですが寒さが残っている時期に出すもので、いつまでという明確な決まりはありません。
- 寒さの厳しい地方なら3月上旬まで
- 余寒見舞いの目安です。春の訪れを感じるころになると、見舞いの趣旨から外れます。
つまり、1月8日を過ぎてから投かんするなら寒中見舞い、2月5日を過ぎるなら余寒見舞いという切り替えになります。関西など松の内を1月15日までとする地域に出す場合は、相手の地域の慣習に合わせると丁寧です。
余った年賀はがきを寒中見舞いに使うのは避けます。郵便局のプリントサービスも、余寒見舞いのマナーとして年賀はがきを使わないことを挙げています。年賀はがきはくじ引番号付きの年賀状専用で、松の内が明けたあとの挨拶状には向きません。書き損じたものや使わなかったものは、郵便局で手数料を払って通常はがきや切手に交換できます。
寒中見舞いを出す5つの場面
「寒さを見舞う挨拶状」という本来の役割に加えて、いまは年賀状のやり取りの補いとして使われることが増えています。郵便局のプリントサービスのコラムは、次の5つの場面を挙げています。

公式コラムが挙げている5つの用途
1. 季節の挨拶
寒さの厳しい時期に、体調を崩していないか相手を気遣う挨拶状です。本来の使い方がこれにあたります。
2. 年賀状の返礼
年賀状をもらったものの、松の内までに返事を出せなかったときの年始の挨拶状として使います。
3. 相手が喪中のとき
相手が喪中で年賀状を送れなかった場合の年始の挨拶状です。祝いの言葉は書きません。
4. 喪中と知らずに出したとき
相手が喪中と知らないまま年賀状を出してしまった場合の、お悔やみとお詫びに使います。
5. 自分が喪中のとき
自分が喪中で、相手が知らずに年賀状をくれた場合の喪中の報告とお詫びです。
どの用途で出すかによって、選ぶべき絵柄が変わります。季節の挨拶や年賀状の返信なら椿や梅などの定番の絵柄、喪中のお知らせとして出すなら控えめなデザイン、喪中はがきへの返信なら春らしいデザインがすすめられています。喪中が関わる場合は、明るい雰囲気の言葉を書かないのが基本です。
文面の作り方も、場面ごとに公式の例文が出ています。たとえば喪中の報告を兼ねる場合は「ご丁寧なお年始状をいただき誠にありがとうございました」から始めて、年頭の挨拶を控えた理由を述べ、相手の体調を気遣う言葉で結ぶ形です。句読点を使わないのが挨拶状の慣習なので、文例もそれにならっています。
よくある質問
- 寒中見舞い用のはがきは郵便局で売っていますか。
- 専用のはがきはありません。郵便局で常時販売している通常はがきは、折り紙の「鳩」の通常はがき(85円)と、折り紙の「小鳥」のインクジェット紙(85円)の2種類です。どちらを使ってもかまいません。
- いくらかかりますか。
- はがきの料金は全国一律で1通85円です。郵便局のネットショップでは通常はがき10枚セットが850円(送料別)でした。印刷込みで買うなら、郵便局のプリントサービスが10枚4,600円からです。
- 私製はがきでも出せますか。
- 出せます。所定の規格内であれば私製することができると日本郵便が示しています。規格を超えると第一種郵便物の扱いになります。切手は自分で貼る必要があり、はがき料金の85円分が必要です。
- いつからいつまでに出しますか。
- 松の内が明けてから立春までです。郵便局のプリントサービスは松の内を一般的に1月7日まで、関西などの一部地域は1月15日までとしています。立春は2月4日ごろです。
- 立春を過ぎてしまったらどうしますか。
- 余寒見舞いとして出します。いつまでという明確な決まりはありませんが、2月中が目安で、寒さの厳しい地方宛でも3月上旬までとされています。
- 余った年賀はがきを使ってもよいですか。
- 使いません。年賀はがきはくじ引番号付きの年賀状用です。郵便局のプリントサービスも、年賀はがきを使わないことをマナーとして挙げています。
- コンビニで買えますか。
- 取り扱っている店舗はあります。セブン-イレブンは公式サイトのサービス一覧に「切手・はがき・印紙」を挙げています。ただし公式のQ&Aは店舗ごとの在庫や仕入れ状況は案内できないとしているため、事前に店へ確認するのが確実です。
- 往復はがきを使うことはありますか。
- 寒中見舞いでは通常使いません。往復はがきは返信を求める案内状などに使うもので、季節の挨拶状には向きません。
- 喪中はがきの代わりになりますか。
- なります。喪中はがきを出しそびれた場合や、相手が喪中を知らずに年賀状をくれた場合に、寒中見舞いで報告とお詫びをする使い方が公式コラムで示されています。
この記事が参照した一次情報
- 日本郵便「第二種郵便物 はがき」
https://www.post.japanpost.jp/service/standard/two/type/index.html - 日本郵便「通常はがき」
https://www.post.japanpost.jp/service/standard/two/type/normal.html - 郵便局のネットショップ「はがき」
https://www.shop.post.japanpost.jp/shop/r/r3011/ - 郵便局のプリントサービス「寒中見舞い・余寒見舞い印刷 2027年(令和9年)」
https://print.shop.post.japanpost.jp/kanchu - 郵便局のプリントサービス コラム「寒中見舞いはどんな時に出すの?」
https://print.shop.post.japanpost.jp/feature-kanchu/kanchu1 - 郵便局のプリントサービス コラム「余寒見舞いとは? 基本の書き方やマナーをご紹介します」
https://print.shop.post.japanpost.jp/feature-kanchu/article96 - セブン-イレブン お客様相談室「高額な印紙、切手や往復葉書、レターパック等は取扱いしていますか?」
https://faq.sej.co.jp/article/?knowledge_id=cidqbpkvr0h8m5o3rjn0

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