チャーハンや炒めものの味を変えたくてラードを探すと、置いている店と置いていない店がはっきり分かれます。2026年9月24日に雪印メグミルクの商品情報、ヨドバシ.com、業務スーパーの公式商品紹介、農林水産省の日本農林規格を順に確かめました。いちばん大きな変化は、定番のチューブタイプが2026年9月1日に250gから200gへ切り替わっていることです。旧品は通販で「販売を終了しました」と表示されます。
結論:公式に確かめられたのはチューブタイプ1品と規格の中身
| 確かめた先 | 結果 | 画面に出ていた内容 |
|---|---|---|
| 雪印メグミルク 商品情報 | 掲載あり | 純製ラード 200g・チューブタイプ・賞味期間180日・「9/1 リニューアル発売」 |
| ヨドバシ.com ラードの棚 | 1件 378円 | 雪印メグミルク 純製ラード 200g。販売開始日2026/09/01、お取り寄せ |
| ヨドバシ.com 旧250g | 販売終了 | 純製ラード(250g)と雪印 ラード チューブタイプ 250gに「販売を終了しました」 |
| 業務スーパー 商品紹介 | 0件 | 「ラード」「豚脂」とも該当なし。「油」では135件が並ぶ |
| 農林水産省 JAS 0988 | 規格あり | 精製ラード・純製ラード・調製ラードの定義。1991年制定、2024年10月18日改正 |
| スーパー各社 | 確かめられない | イオン・イトーヨーカドー・ライフなどのネットスーパーは配達店舗を選ばないと商品検索へ進めない |
以前のこの記事は「イオン・ヨーカドー・オーケー・ライフ・サミット・西友・ヤオコーで販売がある」と7社を列挙していましたが、そのどれも公式の情報で確かめられません。ネットスーパーは配達先の店舗を選んで初めて商品検索に入る作りだからです。今回は確かめられたことだけを書きます。
チューブタイプは店頭で切り替え時期に当たると見つけにくくなります。
チューブタイプは200gに切り替わった
雪印メグミルクの商品情報では、いまの品名は「純製ラード」です。内容量200g、賞味期間180日、原材料名は「豚脂(国内製造)/酸化防止剤(ビタミンE)」。発売情報の欄には「9/1 リニューアル発売」と書かれ、発売地域は全国です。
ヨドバシ.comの「食用油>ラード」の棚を開くと、この切り替えがはっきり見えます。ランキング1位が純製ラード200gの378円で、2位の「純製ラード(250g)」と3位の「雪印 ラード チューブタイプ 250g」には、どちらも「販売を終了しました」と出ています。250gのころに買っていた人が店頭で見つけられないのは、量が変わったためです。
商品ページの表示は378円(税込)、お届けは「お取り寄せ」で、在庫のある店舗は0でした。販売開始日は2026年9月1日。カテゴリランキングでは「食用油>ラード」の1位です。ただしこれは、そのカテゴリーに1品しか入っていないことの裏返しでもあります。
「純製」と「調製」は規格で決まっている
パッケージに書かれた「純製ラード」は商品名の飾りではなく、日本農林規格(JAS 0988)で定義された区分です。1991年8月1日に制定され、2024年10月18日に改正されています。用語の定義は次のようになっています。
| 用語 | 定義 |
|---|---|
| 精製ラード | 食用油脂のうちの精製した豚脂、または精製した豚脂を主原料としたものを、急冷練り合わせして、あるいは急冷練り合わせしないで製造した固状または流動状のもの |
| 純製ラード | 精製ラードのうち、精製した豚脂のみを使用しているもの |
| 調製ラード | 精製ラードのうち、精製した豚脂が主原料である食用油脂を使用しているもの |
つまり「純製」は豚脂だけでできていることを指し、「調製」は豚脂が主原料で、ほかの食用油脂も入っているものを指します。雪印メグミルクの純製ラードの原材料名が「豚脂(国内製造)/酸化防止剤(ビタミンE)」だけなのは、この区分に沿っているからです。買うときに見分けたいなら、品名の「純製」「調製」か、原材料名の欄を見れば分かります。
規格には品質基準も決められています。純製ラードの水分は、規格の定める方法で試験したときに0.2%以下であること。性状の欄には「急冷練り合わせをしたものにあっては、鮮明な色沢を有し、組織が良好であり、異味異臭がないこと」と書かれています。急冷練り合わせをしていないものについては「鮮明な色調を有し、異味異臭がないこと」です。白く濁っていたり、独特のにおいが立っていたりするものは、この基準から外れていることになります。
業務スーパーの公式商品紹介には載っていない
以前のこの記事は「業務スーパーではラードが販売されています。チューブタイプも固形タイプも販売されている」と書いていました。2026年9月24日に業務スーパーの公式サイトの商品紹介で確かめると、「ラード」でも「豚脂」でも『含まれる商品は見つかりません』と表示されます。
検索そのものが動いていないわけではありません。同じ窓に「油」と入れると135件が並び、大豆油、こめ油、ねりラー油、中華醤油などが出てきます。検索は効いていて、そのうえでラードが掲載されていない、という状態です。
ただし、公式の商品紹介に載っていないことと、店頭に1つも無いことは同じではありません。業務スーパーは店舗ごとに品ぞろえが違い、紹介ページは全商品を載せる場所でもないためです。今回言えるのは「公式に掲載を確かめられなかった」までです。
「ラード」で検索すると別物が大量に混ざる
探しにくさの一因は検索語にあります。ヨドバシ.comで「ラード」と入れると1,016件がヒットしますが、食用油のカテゴリーに入るのは1件だけです。残りは『スターリングラードの凶賊』というコミック、映画『スターリングラード』、カメラのレリーズボタン「ダークグリーンブラード」、ナイキの「テイラードパフォーマンス」など、文字列が一致しただけの商品でした。
左のカテゴリー欄を見ると、書籍258件、電子書籍161件、DVD・ブルーレイソフト36件という内訳が出ています。件数だけを見て「たくさん売っている」と判断すると外します。食品として探すなら「純製ラード」まで入れるか、食用油のカテゴリーから入るほうが早いです。
同じことは通販全般に言えます。「ラード」は地名や外来語の一部としてもよく現れる文字列で、検索の当たりが増えやすい言葉です。量が決まっているものを買いたいなら、品名に加えて内容量まで指定するのが確実です。チューブタイプなら「純製ラード 200g」、固形の缶や袋なら重量を添えると、書籍や映像作品が混ざる余地がなくなります。
使うときに知っておきたいこと
雪印メグミルクの商品情報に書かれている注意
チューブを直接加熱しない
容器ごと火にかけたり、フライパンの縁に当てたりしない。備考欄に明記されている
冷蔵庫に入れると固くなる
「冷蔵庫等に保管した場合、固くなることがありますのでご注意ください」。保存方法は直射日光と高温を避けるとだけ書かれている
絞り出した長さで量れる
約6cmが5gにあたる。計量スプーンを出さずに使える目安として書かれている
アレルゲンは無し
推奨表示を含めて該当なし。原材料は豚脂と酸化防止剤のビタミンEだけ
栄養成分表示は100g当たりでエネルギー900kcal、たんぱく質0.0g、脂質100.0g、うち飽和脂肪酸40.1g、炭水化物0.0g、食塩相当量0gです。6cm=5gで換算すると、1回に絞り出す量はおよそ45kcalになります。
牛脂との違いは原料そのものです。
ラードは豚の脂を精製したもので、JAS 0988の定義にも「精製した豚脂」と明示されています。この規格が対象にしているのは豚脂だけで、牛の脂はここに含まれません。
売り場の位置も違います。ヨドバシ.comで純製ラードが置かれているのは「調味料・油・スパイス>食用油>ラード」という枝で、肉の売り場ではありません。
まとめ
2026年9月24日に公式情報で確かめた結果です。チューブタイプのラードは、2026年9月1日に雪印メグミルクの「純製ラード」200gへリニューアルされました。ヨドバシ.comでは378円(お取り寄せ)で扱われ、旧250gの2品は「販売を終了しました」と表示されます。
業務スーパーの公式商品紹介には、「ラード」「豚脂」のいずれでも掲載がありません。スーパー各社は配達店舗を選ばないと商品検索に進めないため、取扱いの有無を公式に確かめられませんでした。以前この記事が挙げていた7社の店名は、根拠を示せないので削りました。
「純製」と「調製」の違いは、JAS 0988で定義されています。純製は精製した豚脂のみ、調製は豚脂が主原料の食用油脂を使ったもの。コクを重視するなら純製、賞味期限や価格を優先するなら調製、という選び方になります。
同じように業務スーパーの取扱いを公式情報で追った記事として、業務スーパーのピザクラストは販売終了かやカルローズ米が買える場所もあわせて読むと、店ごとの確かめ方の違いがつかめます。

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