ナイシトールZは製造中止ではない|公式の「製造終了品」一覧に無く、終わったのはビスラットグランEX。420錠7,500円(税抜)で現行品

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ナイシトールZは製造中止ではないと書かれた赤枠のアイキャッチ。中央にナイシトールZa 420錠のボトルの商品写真

「ナイシトールZが製造中止になった」という話は、小林製薬の公式サイトでは裏づけが取れません。製品情報サイトにナイシトールZのページがあり、小林製薬が公開している「製造終了品のご案内」にもナイシトールの名前は出てきません。店頭で見かける「ナイシトールZa」は別物ではなく、同じ製品の販売名です。2026年10月28日に、小林製薬の製品情報サイトとブランドサイトの両方を開いて、現行の3種類の中身・錠数・価格と、同じ時期に本当に製造終了した商品を並べ直しました。

この記事で確かめたこと

  1. 小林製薬の「製造終了品のご案内」は製造終了後1年以内の製品を載せる一覧ですが、ナイシトールは1品も入っていません。
  2. 製品情報サイトのナイシトールZのページには、販売名:ナイシトールZaと明記されています。「Z」と「Za」は同じ製品の表記違いです。
  3. 2026年9月に製造終了したのは、同じ防風通聖散のビスラットグランEX(販売名:ビスラットグランEX 防風通聖散錠)でした。ナイシトールとは別のブランドです。
  4. 現行は3種類。生薬量はZが28,000mg、Gが17,320mg、85が13,550mgで、1日に飲むエキス量は5,000mg・3,100mg・2,500mgと差があります。
  5. 28日分で比べると、希望小売価格(税抜)はZが420錠7,500円、Gが336錠5,200円、85が280錠4,500円。エキス1,000mgあたりではZがいちばん安くなります。
  6. ナイシトールZはセルフメディケーション税制の対象と製品ページに表示されています。
目次

公式の「製造終了品」一覧に、ナイシトールは1品も無い

小林製薬は製品情報サイトに「製造終了品のご案内」というページを持っていて、冒頭に「製造終了後1年以内の製品について、ご案内いたします」と書いています。つまりここは、直近1年のうちに作るのをやめた商品が並ぶ場所です。2026年10月28日に開いたときに載っていたのは、2026年9月・5月・4月・3月・2月・1月と2025年12月に終了した製品でした。

この一覧の中に、ナイシトールZ・ナイシトールG・ナイシトール85のいずれも出てきません。「製造中止になった」という前提そのものが、公式の一覧では成り立っていないということです。

小林製薬の製造終了品のご案内ページの公式キャプチャ画面。製造終了後1年以内の製品についてご案内いたしますという説明の下に、2026年9月 製造終了としてアピトベール、アンメルシン1%ヨコヨコひろびろ、キムコ、キムコ スリムタイプ 冷凍室用などが並んでいる
小林製薬「製造終了品のご案内」。製造終了後1年以内の製品が並ぶページで、ナイシトールの名前は無い(2026年10月28日取得)
「製造終了品のご案内」に載っていた月と、ナイシトールの有無
製造終了の時期医薬品の例ナイシトールの掲載
2026年9月アピトベール/アンメルシン1%ヨコヨコひろびろ/のどぬ~る鎮痛カプセル/ビスラットグランEX/フェミニーナミストなし
2026年5月ヒフミド プレミアムクリーム(化粧品)なし
2026年3月アンメルシン1%ヨコヨコ/シコンコート(医薬部外品)/サラサーティ Clean(管理医療機器)なし
2026年1月・2月/2025年12月いずれも掲載あり(ナイシトール以外)なし

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「ナイシトールZ」は商品名、「ナイシトールZa」は販売名

混乱のいちばん大きな原因はここです。店頭の箱には「ナイシトールZ」と大きく書かれ、裏面や通販サイトの商品名には「ナイシトールZa」と出ます。別の製品に切り替わったように見えますが、製品情報サイトのナイシトールZのページには、第2類医薬品の表示のすぐ下に「販売名:ナイシトールZa」と書かれています。同じ1つの製品に、売り出すときの名前と、承認を受けたときの名前の2つがあるだけです。

小林製薬の製品情報サイトのナイシトールZのページの公式キャプチャ画面。第2類医薬品とセルフメディケーション税控除対象のマークの下に販売名:ナイシトールZaと表示され、右側に単品容量105錠2,100円、315錠6,000円、420錠7,500円(税抜)の表が出ている
製品情報サイトのナイシトールZのページ。「販売名:ナイシトールZa」と、容量ごとの希望小売価格(税抜)が並んでいる(2026年10月28日取得)

同じページの上部にある「肥満症改善・おなかの脂肪」のタブには、ナイシトール85・ナイシトールG・ナイシトールZ・ビスラットアクリアEX・ビスラットゴールドEXの5つが並んでいました。ナイシトールの3種類は、いずれも現役でタブに出ています。

名前が2つある医薬品の読み方

商品名(ブランド名)

箱の表に大きく出る名前。ナイシトールZ、ナイシトールG、ナイシトール85がこれにあたる。

販売名

承認を受けた名前。ナイシトールZa、ナイシトールGa、ナイシトール85a。通販サイトの商品名はこちらが使われることが多い。

見分け方

公式の製品ページに「販売名:」の行がある。そこに書かれた名前と通販の表記が一致していれば同じ製品。

2026年9月に製造終了したのは「ビスラットグランEX」

防風通聖散の商品で実際に終わったものはあります。小林製薬の「製造終了品のご案内」の2026年9月の欄に、ビスラットグランEX(販売名:ビスラットグランEX 防風通聖散錠、第2類医薬品)が載っています。ナイシトールと同じ防風通聖散の商品で、同じ小林製薬の製品です。

いっぽう、ナイシトールZの製品ページのタブに残っているビスラット系は、ビスラットアクリアEXとビスラットゴールドEXの2つでした。防風通聖散の話をしていて「終わったらしい」と聞いたときは、ナイシトールなのかビスラットなのか、ビスラットならどのEXなのかまで確かめる必要があります。

現行3種類は、生薬量と飲む回数が違う

ナイシトールのブランドサイトには、3種類を横に並べた比較表があります。処方はどれも防風通聖散で、効能・効果の文面も同じです。違うのは、1日に飲む錠数と、そこに入っている生薬量・エキス量です。

小林製薬のナイシトールブランドサイトの製品ラインナップページの公式キャプチャ画面。ナイシトール85、ナイシトールG、ナイシトールZの3箱の写真が並び、ナイシトールは3つのラインナップをご用意していますという説明と、本気の肥満症対策に・おなか周りの脂肪が気になる方に・手軽におなかの脂肪を減らしたい方にの3つのボタンが表示されている
ナイシトールのブランドサイトの製品ラインナップ。現行は3種類で、下に3製品を並べた比較表が続く(2026年10月28日取得)
現行3種類の中身(ブランドサイトの製品比較表より)
比べるところナイシトールZナイシトールGナイシトール85
販売名ナイシトールZaナイシトールGaナイシトール85a
1日量の生薬量28,000mgより抽出17,320mgより抽出13,550mgより抽出
1日量のエキス量5,000mg3,100mg2,500mg
1日の錠数15錠12錠10錠
飲み方1日3回・1回5錠1日3回・1回4錠1日2回・1回5錠
向いている人(公式の表現)肥満症に悩んでいる方、1日3回しっかり飲める方お腹周りの脂肪が気になる方、1日3回しっかり飲める方昼間、薬を飲むことが難しい方

処方は3つとも防風通聖散で、効能・効果は「体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の諸症:肥満症、高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症(副鼻腔炎)、湿疹・皮ふ炎、ふきでもの(にきび)」と、公式の比較表では共通の1行にまとめられています。選ぶ基準は効能ではなく、1日に何回飲めるかと、生薬量をどこまで求めるかです。

28日分でそろえて、1日あたりと中身あたりの値段を出す

3種類は錠数も1日量も違うので、容量ごとの価格をそのまま比べても意味がありません。公式の比較表にそろって載っている28日分で並べ直すと、次のようになります。価格はいずれもメーカー希望小売価格(税抜)です。

28日分でそろえた価格と、エキス1,000mgあたりの1日費用(税抜の希望小売価格から計算)
製品28日分の錠数希望小売価格(税抜)1日あたり1日のエキス量エキス1,000mgあたり
ナイシトールZ420錠7,500円267.9円5,000mg53.6円
ナイシトールG336錠5,200円185.7円3,100mg59.9円
ナイシトール85280錠4,500円160.7円2,500mg64.3円

1日あたりがいちばん安いのは85、中身あたりがいちばん安いのはZです。85は1日160.7円で始められますが、エキス1,000mgあたりでは64.3円かかります。Zは1日267.9円と高い代わりに、エキス1,000mgあたりは53.6円で3つの中でいちばん安くなります。

ただし、生薬量が多いほうがよく効くとは限りません。どれが合うかは体力や体質、飲んでいる薬によって変わります。公式ページから開ける添付文書を読み、迷うときは薬剤師か登録販売者に相談してください。

容量ごとのメーカー希望小売価格(税抜・ブランドサイトの比較表より)
日数ナイシトールZナイシトールGナイシトール85
5日分——50錠 900円
7日分105錠 2,100円84錠 1,450円—
14日分—168錠 2,800円140錠 2,300円
21日分315錠 6,000円——
28日分420錠 7,500円336錠 5,200円280錠 4,500円
29日分435錠 7,750円——

製品情報サイトのナイシトールZのページに出ている表は105錠・315錠・420錠の3つで、435錠はブランドサイトの比較表だけに載っています。どちらも小林製薬の公式ページなので、435錠を探すときは置いていない店もある前提で当たるのが無難です。

どこで買えるか

ナイシトールZは第2類医薬品です。第2類は薬剤師でなくても登録販売者がいれば売れる区分で、インターネット販売も認められています。実際にAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングのいずれにも「ナイシトールZa」で商品が出てきます。小林製薬のサイト自体にも「販売店検索」と「WEB購入」の導線が用意されています。

探す順番

1

ドラッグストアの漢方・肥満症の棚

Zの420錠は箱が大きいので、サプリメントの棚ではなく医薬品の棚にある。レジ前に置かれていることもある。

2

公式の販売店検索を使う

小林製薬のサイトに販売店検索がある。近所の取扱店を先に絞ってから出かけると空振りが減る。

3

通販は「Za」で検索する

通販サイトの商品名は販売名の「ナイシトールZa」で登録されていることが多い。「ナイシトールZ」だけだと取りこぼす。

4

レシートは取っておく

セルフメディケーション税制の対象なので、申告に使う可能性があるなら購入記録を残しておく。

セルフメディケーション税制の対象になっている

ナイシトールZの製品ページには、第2類医薬品のマークの横に「セルフメディケーション税控除対象」のマークが付いています。同じページから「セルフメディケーション税制と対象品について」という案内も開けます。28日分で7,500円(税抜)の製品を続けて買う場合、年間の購入額はまとまった金額になるため、対象品かどうかを確かめておく価値があります。

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よくある質問

ナイシトールZは製造中止になったのですか

小林製薬の公式情報では確認できません。製品情報サイトにナイシトールZのページがあり、「製造終了品のご案内」にもナイシトールは載っていません。店頭や通販で「Za」という表記を見て別物に替わったと思われたのであれば、それは同じ製品の販売名です。

「ナイシトールZa」と「ナイシトールZ」はどちらを買えばいいですか

同じ製品なのでどちらでも同じです。通販サイトでは販売名の「ナイシトールZa」で登録されていることが多いので、検索するときはそちらのほうが見つかります。

ナイシトールZとGと85はどれを選べばいいですか

公式の比較表では、Zが「肥満症に悩んでいる方・1日3回しっかり飲める方」、Gが「お腹周りの脂肪が気になる方・1日3回しっかり飲める方」、85が「昼間、薬を飲むことが難しい方」と書き分けられています。飲む回数が1日2回で済むのは85だけです。効能・効果は3つとも同じ文面なので、生活に合うほうから選ぶ形になります。

防風通聖散の商品で製造終了したものはありますか

あります。小林製薬のビスラットグランEX(販売名:ビスラットグランEX 防風通聖散錠)が2026年9月に製造終了として一覧に載っています。ナイシトールとは別のブランドです。

ネット通販で買っても大丈夫ですか

第2類医薬品はインターネットでの販売が認められている区分です。ただし購入時には使用者の状況についての確認が入ることがあります。持病があったり他の薬を飲んでいたりする場合は、あずきのチカラのような雑貨とは違い、添付文書の「使用上の注意」を読んでから判断してください。

公式に名前が出てこない商品は終売と考えていいですか

いいえ。今回のように、検索で使われている呼び名と公式の表記が違うだけのことがあります。口コミで「販売中止」と言われている商品でも、メーカーの一覧に当たると現行品として残っていることがあります。まずメーカーの製品情報と製造終了品の一覧の両方を見るのが確実です。

出典

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