結論から書きます。Systema(システマ)SP-T ジェルは、発売元のライオン歯科材が「製造・出荷終了」と公表しています。そして同じ会社が、代わりに勧める製品としてSystema SP-T ジェル Plusを名指ししています。名前が似ているから後継だろう、という推測ではなく、メーカー自身が並べて掲示しています。
メーカーの「出荷終了品一覧」に名前が載っている
ライオン歯科材は、一般のお客さま向けサイトに出荷終了品一覧というページを持っています。ここに載っているのが、製造・出荷を終えた製品です。Systema SP-T ジェルはこの一覧にあり、「出荷終了」の表示と、「代わりにお勧めの製品はこちら」として Systema SP-T ジェル Plus へのリンクが付いています。

この一覧には Systema ブランドの製品が3つ載っています。SP-T ジェルのほかに「Systema ハグキプラス EX」があり、こちらの代替には「Systema ハグキプラス P-PRO」が挙げられています。「Systema 薬用デンタルリンス」も出荷終了で、代替は「Systema SP-T 洗口液」です。3つとも代わりの製品が示されているので、Systema というブランド自体は続いていて、終わったのは個々の品番だという読み方になります。
| 出荷終了になった製品 | メーカーが挙げる代わりの製品 |
|---|---|
| Systema SP-T ジェル | Systema SP-T ジェル Plus |
| Systema ハグキプラス EX | Systema ハグキプラス P-PRO |
| Systema 薬用デンタルリンス | Systema SP-T 洗口液 |
製品ページのほうも同じことを書いています。Systema SP-T ジェルの商品ページは今も残っていますが、いちばん上に「本製品は製造・出荷終了いたしました。」と表示され、その下に代替品へのリンクが置かれています。ページが消えていないので検索では出てきますが、開けば終了と分かる作りです。

後継の SP-T ジェル Plus は2025年11月21日発売、85g 1,760円
Systema SP-T ジェル Plus は、ライオン株式会社が2025年9月26日に出したプレスリリースで「改良新発売」として告知された製品です。発売日は2025年11月21日、容量85g、価格は1,760円(税込)と書かれています。販売名は「システマSP-TジェルEa」です。
ここで押さえておきたいのは、このリリースが旧品の販売終了には一言も触れていないことです。新製品の案内としてだけ出ています。旧品が終わったことは、前の節で見た出荷終了品一覧のほうにしか書かれていません。「急に売り場から消えた」と感じる理由のひとつがこれで、切り替えの告知が新製品の発表とは別の場所に置かれています。
旧 SP-T ジェルと SP-T ジェル Plus の違いは、薬用成分ひとつ
両方の商品ページに載っているスペックと薬用成分を並べると、変わった点がはっきりします。容量も香味もフッ素濃度も研磨剤無配合であることも同じで、6つある薬用成分のうち入れ替わったのは1つだけです。
| 項目 | Systema SP-T ジェル(旧) | Systema SP-T ジェル Plus |
|---|---|---|
| 状況 | 製造・出荷終了 | 現行品 |
| 販売名 | システマ SP-T ジェルCa | システマSP-TジェルEa |
| 容量 | 85g | 85g |
| 香味 | ハーブミント | ハーブミント |
| フッ素濃度 | 1450ppm | 1450ppm |
| 研磨剤 | 無配合 | 無配合 |
| 歯ぐきの炎症に働く成分 | β-グリチルレチン酸 | グリチルリチン酸ジカリウム(GK2) |
| 殺菌成分 | IPMP、ラウロイルサルコシンNa | IPMP、ラウロイルサルコシンNa |
| そのほかの薬用成分 | 酢酸トコフェロール(ビタミンE)、トラネキサム酸、フッ化ナトリウム | 酢酸トコフェロール(ビタミンE)、トラネキサム酸、フッ化ナトリウム |
| 区分 | 医薬部外品 | 医薬部外品 |
| 価格の公式掲示 | 現在の製品ページに記載なし | 1,760円(税込・プレスリリース) |
入れ替わったのは、甘草由来の抗炎症成分の種類です。旧品は β-グリチルレチン酸、Plus はグリチルリチン酸ジカリウム(GK2)を使っています。Plus のページは、この GK2 について「口腔内細菌叢(口内フローラ)を歯周病原細菌が少ない状態に整えて歯肉の炎症を抑える」と説明していて、細菌のバランスに着目した設計であることを打ち出しています。
もうひとつ、ページの書き方に差があります。Plus のページは IPMP とビタミンEについて「薬用歯みがき類承認基準最大濃度配合」と明記していますが、旧品のページにこの表記はありません。ただしこれはページにそう書いてあるかどうかの違いであって、旧品の配合量が少なかったと公式が述べているわけではありません。ここを混同しないほうがよいところです。
逆に、旧品のページだけに「殺菌成分LSS(ラウロイルサルコシンナトリウム)が、原因菌を殺菌し口臭を予防します」という説明があります。この成分は Plus にも入っていますが、Plus のページでは口臭の話が前面に出ていません。使ってきた人が「同じ役割の成分か」を確かめたいときは、成分表のほうを見比べるのが確実です。
「売ってない」と感じる理由は、終了の告知が目に入りにくいこと
歯磨き粉は、なくなったら買い足す商品です。棚に無いことに気づいた時点で、すでに切り替えが終わっているという順番になりやすく、事前に知る機会がほとんどありません。今回のケースで、その感覚が生まれる理由を順に並べると次のようになります。
「急に消えた」と感じるまでの流れ
STEP 1
2025年9月26日、ライオンが Plus の改良新発売を発表する。この時点の告知に旧品の終了は書かれていない
STEP 2
2025年11月21日、Plus が発売される。店頭と通販の在庫が順に入れ替わっていく
STEP 3
旧品はメーカーからの補充が止まり、残った在庫が売り切れた順に棚から消える
STEP 4
買いに行った人が「無い」と気づく。終了の事実は出荷終了品一覧という別ページにあり、商品名で検索しても旧品の商品ページのほうが先に出る
もうひとつ紛らわしいのが、名前と表示の見分けにくさです。どちらも同じ「Systema SP-T」のシリーズとして売られていて、区別が付くのは商品名に Plus が付いているかどうかと、販売名が「システマ SP-T ジェルCa」なのか「システマSP-TジェルEa」なのか、という末尾の2文字だけです。通販の商品画像だけで判断すると、古い画像を使い続けている出品と本物の旧品在庫を取り違えます。
SP-T ジェル Plus は歯科医院以外でも買える
SP-T シリーズは歯科医院で勧められて使い始める人が多い商品ですが、歯科医院でしか買えないわけではありません。ヨドバシ.comで「システマSP-Tジェル」を引くと、Plus 85g が1,760円で出てきて、在庫ありと表示されます。実店舗の在庫も12店舗と出ます。メーカーが発表した価格と同額です。

この検索結果で注意したいのは、画面右上の「販売終了商品を表示しない」にチェックが入っている点です。つまりこの1件は「今買える商品」に絞った結果で、旧品がここに出てこないことは、旧品が販売終了として扱われていることと矛盾しません。
| 売り場 | 確認できたこと |
|---|---|
| 歯科医院 | ライオン歯科材は歯科医療関係者向けサイトを別に持っており、シリーズの主な流通先。価格は医院ごとに異なるため一律には書けない |
| ヨドバシ.com | Plus 85g を1,760円で掲載、在庫あり。在庫のある店舗12 |
| マツキヨココカラオンライン | 商品検索のページが403・404を返し、この環境では取扱いを確認できなかった |
| 旧 SP-T ジェル | メーカー出荷が終了しているため、新たな補充はない。見かけるとすれば流通在庫 |
確認できたことと、確認できなかったことを分けて書いています。ドラッグストアの通販サイトは、この環境からは商品検索の結果を取得できませんでした。「取扱いが無い」ではなく「確かめられなかった」という意味です。近所の店で聞くときは、旧品ではなく「システマ SP-T ジェル Plus 85g」と Plus まで付けて伝えると話が早く進みます。
旧品の在庫を買うなら、ここを見てから
旧品にこだわる理由が「同じ使用感でないと困る」ということなら、まずは上の成分表を見て、変わったのが1成分だと確かめるほうが早いかもしれません。それでも旧品を買うなら、流通在庫を買うことになるので、確認しておきたい点があります。
流通在庫を買うときに見るところ
商品名の末尾
「Plus」が付いていなければ旧品。販売名は旧品が「システマ SP-T ジェルCa」、Plus が「システマSP-TジェルEa」で、末尾の2文字が違う
画像と説明文の一致
商品画像が旧パッケージでも、説明文と販売名が Plus になっていることがある。どちらが届くのか出品者に確認する
価格の開き
Plus の公式価格は1,760円。旧品が数倍の値付けになっている場合、在庫の希少性で上がっているだけで中身が特別なわけではない
歯科医院で勧められた場合
処方ではなく推奨なので、Plus に替えてよいかは通っている歯科医院に聞くのがいちばん確実。メーカー自身は Plus を代替として挙げている
同じライオン歯科材の歯科専売品では、ブリリアントモアの取り扱いと価格もまとめています。歯科医院で勧められた商品を市販でも買えるのかという点では、事情が近い商品です。歯科医院で扱う商品の探し方という意味では、オパールエッセンスの販売ルートも参考になります。

旧品の在庫を追いかけるより、メーカーが代替として挙げている Plus を確認するほうが、結果的に安く早く手に入ります
よくある質問
| 質問 | 答え |
|---|---|
| 旧 SP-T ジェルはもう買えない? | メーカーからの出荷は終了しています。店頭や通販に残っている在庫を買える可能性はありますが、補充はされません |
| 後継品は本当に Plus でよい? | ライオン歯科材の出荷終了品一覧が、旧品の代わりに勧める製品として Plus を名指ししています。名前が似ているからという推測ではありません |
| 中身はどれくらい変わった? | 薬用成分6つのうち、β-グリチルレチン酸がグリチルリチン酸ジカリウム(GK2)に替わりました。容量・香味・フッ素1450ppm・研磨剤無配合は同じです |
| 値段は上がった? | Plus は85gで1,760円(税込)とプレスリリースに書かれています。旧品の価格は現在の製品ページに掲示がないため、比較はできません |
| ドラッグストアで買える? | ヨドバシ.comでは在庫ありでした。ドラッグストア各社の通販は、この環境では検索結果を取得できず確認していません |
| 子どもも使える? | フッ素1450ppmの高濃度品なので、両製品とも「6才未満への使用は控え、子供の手の届かない場所に保管してください」と表示されています |
販売終了と言われている歯磨き粉としては、アクアフレッシュが売っていない理由も調べています。こちらは終了ではなく取扱い店舗の縮小が主な理由で、同じ「見かけなくなった」でも中身が違います。









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