引っ越しでもフリマの発送でも、まず要るのが段ボールです。ところが売り場は一か所にまとまっておらず、欲しい大きさによって行き先が変わります。小さめの箱なら郵便局の窓口で買えますが、140サイズ以上になると郵便局には置いていません。どこに何サイズが売られているのかを、日本郵便と配送各社の公式情報で先に整理しておきます。
先に結論
- 郵便局で売っている「ゆうパック・箱」は60・80・100・120サイズの4種類。値段は100円・140円・220円・380円です。
- 140サイズより大きい箱は郵便局では買えません。ホームセンターか通販に切り替えます。
- 送るときの上限は運送会社で違います。ゆうパックは3辺合計170cmまで、宅急便は200cmまで。箱を買う前にどちらで送るかを決めておくと無駄がありません。
- まとめて要るなら通販が安く付きます。10枚単位のセットなら1枚あたり100円台から200円台に収まります。
- スーパーやドラッグストアでもらう手もありますが、食品が入っていた箱は汚れやにおいが残ることがあり、引っ越し業者の預かりや長期保管には向きません。
欲しいサイズで売り場が決まる
段ボールの「60サイズ」「140サイズ」という数字は、縦・横・高さを足した長さのことです。60サイズなら3辺の合計が60cm以下という意味で、箱そのものの厚みや強度を表すものではありません。この数字が分かっていれば、売り場は次のように振り分けられます。
| 売り場 | 置かれているサイズ | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 郵便局の窓口 | 60・80・100・120サイズ | 1枚だけ今すぐ欲しい。ゆうパックで送る |
| ホームセンター | 小型から160サイズ前後まで | 実物の厚みを見て選びたい |
| 通販(Amazon・楽天市場など) | 60サイズから140サイズ以上まで | 10枚以上まとめて要る。引っ越し |
| スーパー・ドラッグストア | もらえる箱(サイズは選べない) | とりあえず数がほしい。無料で済ませたい |
| 100円ショップ | 小型の組み立て箱が中心 | 小物の発送、収納 |
郵便局の箱は100円から380円。120サイズまで
日本郵便は「ゆうパック包装用品」として、郵便局の窓口で箱と袋を売っています。箱は4種類で、表記されているサイズは外寸です。公式ページには、製造の都合で同じ商品でも誤差が出ること、販売後の返品・返金には応じないことも書かれています。
| 商品 | 値段 | 外寸(縦×横×高さ) |
|---|---|---|
| ゆうパック・箱(60サイズ) | 100円 | 185mm×260mm×155mm |
| ゆうパック・箱(80サイズ) | 140円 | 265mm×350mm×185mm |
| ゆうパック・箱(100サイズ) | 220円 | 335mm×440mm×225mm |
| ゆうパック・箱(120サイズ) | 380円 | 350mm×505mm×345mm |
袋も同じ窓口で扱っていて、小が100円、大が230円です。瓶を送るための酒箱やワイン箱も並んでいます。窓口で箱を買い、その場で詰めて出せるので、1枚だけ急いで要るときはいちばん早い方法です。ただし一覧に140サイズ以上の箱はありません。
送る前に上限を確かめる:ゆうパックは170、宅急便は200
大きい箱を買う前に見ておきたいのが、送る側の上限です。ここを外すと、詰め終えてから窓口で断られることになります。
| サービス | 3辺合計 | 重さ | 補足 |
|---|---|---|---|
| ゆうパック(日本郵便) | 170cm以下 | 25kgまで | 25kgを超え30kg以下は重量ゆうパック |
| 宅急便(ヤマト運輸) | 200cm以内 | 30kgまで | 1辺は170cmまで。180サイズ以上は一部のコンビニで受け付けられない |
宅急便は200サイズまで受け付けますが、180サイズ以上の荷物は一部のコンビニで発送を断られるとヤマト運輸が案内しています。大きい箱で送るなら、コンビニ持ち込みではなく営業所か集荷を前提にしたほうが確実です。
140サイズ以上の大きい段ボールはどこで買うか
郵便局に無い大きさを探すなら、行き先はホームセンターか通販です。ホームセンターは1枚から買えて厚みを手で確かめられる反面、大型サイズは常時置いているとは限りません。通販は10枚セットなどのまとめ売りが中心で、1枚あたりの単価は下がります。
引っ越しのように何十枚も要る場面では、まとめ買いのほうが結果的に安く、運ぶ手間も省けます。逆に1枚だけなら、送料を考えると店頭で買ったほうが安く付くことが多くなります。
ホームセンターの売り場を見ると分かること
ホームセンターの段ボールは、梱包資材の棚にガムテープや緩衝材と並んで置かれています。サイズごとに値札が付いていて、1枚単位で買えるのが利点です。カインズでは60サイズから160サイズ前後まで並び、フリマの発送に使える小さめの箱も扱っています。


原材料の値上がりで、段ボールの値段は以前より上がっています。前に買ったときの金額を覚えていると高く感じますが、これは店の事情ではなく資材そのものの値動きです。まとめて買うつもりなら、店頭と通販の両方を同じ日に見比べるのが確実です。
厚みの違いは「フルート」という段の高さで決まる
同じ100サイズでも、手に取ると薄いものと厚いものがあります。この差は、段ボールの波形部分の高さによるものです。全国段ボール工業組合連合会は、この波形をフルートと呼び、高さごとに記号で区別しています。値札に「Wフルート」「Bフルート」と書かれているのは、この分類のことです。
| 種類 | 記号 | 30cmあたりの段の数 | 段の高さ | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|
| Aフルート | AF | 34±2 | 4.5〜4.8mm | 外装用 |
| Bフルート | BF | 50±2 | 2.5〜2.8mm | 外装用・内装用 |
| Cフルート | CF | 40±2 | 3.5〜3.8mm | 外装用 |
| Eフルート | EF | 80以上 | 1.10〜1.15mm | 個装用・内装用 |
段が高いほど厚くなり、外からの力に強くなります。引っ越しで本や食器を入れるなら段の高いもの、フリマで小さな雑貨を送るなら薄いEフルートでも足ります。店頭で迷ったときは、値札のフルート表記と、入れるものの重さを見比べて選びます。通販では商品説明にフルートが書かれていないこともあるので、その場合は「重量物対応」「5層」といった表記や、耐荷重の記載があるかを見ます。
スーパーやドラッグストアでもらうときの注意
店の出口近くに「ご自由にお持ちください」と積まれている箱は、そのまま使えます。ただし、もらう箱には選べない事情があります。
もらう前に見るところ
- におい。食品が入っていた箱は、乾いていてもにおいが残ります。衣類や寝具を入れると移ります。
- 底の強度。一度使われた箱は底が弱っています。本や食器のような重いものを入れると抜けることがあります。
- サイズがそろわない。積み重ねたときに崩れやすく、引っ越しのトラックに積みにくくなります。
- 持ち出してよいか。店によっては資源として回収に出しているため、勝手に持ち出せないことがあります。掲示を確認します。
数をそろえたいだけなら十分に使えますが、長く保管するものや重いものには向きません。引っ越し業者に預ける荷物も、指定の箱を求められることがあります。
100円ショップとコンビニはどうか
100円ショップにも段ボールはありますが、置かれているのは小物を送るための小型の箱や、収納用の組み立て箱が中心です。フリマで小さな商品を送るには足りますが、引っ越し用の大きさは期待できません。コンビニは発送の受付はしていても、箱そのものを売っている店は限られます。
小さい荷物を送るなら、配送サービス専用の箱を使う手もあります。ゆうパケットプラスの箱やメルカリの60サイズの箱は、売り場と値段が決まっているぶん迷いません。家に段ボールがたまりやすい人は、段ボールストッカーを用意しておくと片付きます。
買うまでの順番
段ボールを買う手順
- 何を入れるかを決める。中身の大きさが決まらないと、必要なサイズも枚数も出ません。
- どの会社で送るかを決める。ゆうパックなら3辺合計170cmまで、宅急便なら200cmまでが上限です。
- 必要なサイズを出す。3辺を足した数字が、そのまま「◯サイズ」になります。
- 枚数で売り場を選ぶ。1〜2枚なら郵便局かホームセンター、10枚以上なら通販のまとめ売りが安く付きます。
よくある質問
郵便局で140サイズの箱は買えますか
買えません。ゆうパック包装用品の箱は60・80・100・120サイズの4種類です。140サイズ以上が要るときは、ホームセンターか通販で探します。
イトーヨーカドーやスーパーで段ボールはもらえますか
店によります。サッカー台の近くに空き箱を置いている店もあれば、資源回収に回していて持ち出せない店もあります。掲示が無ければ、レジやサービスカウンターで一声かけるのが確実です。
ホームセンターと通販、どちらが安いですか
枚数で変わります。1〜2枚なら送料のかからない店頭、10枚以上ならセット売りの通販のほうが1枚あたりは安く収まります。
中古の箱を送り状付きで再利用してもいいですか
前の送り状やバーコードが残っていると、配送先の読み取りを誤らせることがあります。剥がすか、上から紙を貼って完全に隠してから使います。
サイズの数字は箱の内側と外側のどちらですか
運賃の計算は外寸です。日本郵便のゆうパック包装用品のページでも、表記サイズは外寸だと書かれています。中身がぎりぎり入るかを見るときは、内寸が別に書かれているかを確認します。
まとめ
段ボールは、欲しいサイズによって行き先が変わります。120サイズまでなら郵便局の窓口で100円から380円、それより大きいものはホームセンターか通販です。送る前提があるなら、ゆうパックの170cmと宅急便の200cmという上限を先に押さえておくと、買ってから使えないという事態を避けられます。もらう箱は数をそろえるには向きますが、重いものや長期保管には向きません。用途と枚数を決めてから売り場を選ぶのが、いちばん無駄のない買い方です。
この記事で参照した情報
- 日本郵便「ゆうパック包装用品」https://www.post.japanpost.jp/service/send/domestic/delivery/yu-pack/package.html
- 日本郵便「ゆうパック」https://www.post.japanpost.jp/service/you_pack/
- 全国段ボール工業組合連合会「段ボールの種類」https://zendanren.or.jp/pages/47/
- ヤマト運輸「宅急便」https://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/customer/send/services/takkyubin/

コメント