皇居の財布はどこで買える?売店は東御苑と参観コース、昭和天皇記念館は財布類を販売休止中と公式が告知

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皇居の財布がどこで買えるかを整理したアイキャッチ画像

菊の御紋が型押しされた牛革の財布が、ここ数年「皇居財布」と呼ばれて人気を集めています。ところが買い方の情報はほとんどが来訪者の体験談で、販売元が商品一覧を公開しているわけではありません。しかも2026年に入ってから、よく紹介されてきた売り場のひとつが閉じています。

この記事では、宮内庁・公益財団法人菊葉文化協会・公益財団法人昭和聖徳記念財団・一般財団法人国民公園協会が自分のサイトに載せている案内だけを根拠に、いま行けば売店に入れる場所と、行っても買えない場所を分けて整理します。裏づけの取れなかったことは、取れなかったと書きます。

先に結論

公式の通販はありません。買う機会があるのは皇居東御苑の売店皇居参観コースの窓明館売店、そして京都御所の参観者休所です。東御苑は入園無料・申込不要ですが、月曜と金曜が休園なので曜日を外すと空振りします。

一方、買える場所としてよく名前の挙がる立川の昭和天皇記念館は、財布類を2025年12月20日から販売休止しており、さらに館そのものが2026年6月1日から11月27日まで工事で休館しています。どちらも記念館が自分のサイトで告知しています。

目次

売店を置いているのは宮内庁ではなく菊葉文化協会

皇居の敷地内にある売店は、宮内庁が直接運営しているものではありません。公益財団法人菊葉文化協会が、参観者・入園者へのサービスとして設けています。協会は事業の概要のページで、皇居東御苑の入園者に向けて案内板や解説板の設置、解説パンフレットの無償配布、ボランティアガイドによる無料の定期案内や植物観察会の開催とならべて「売店の設置等を行っております」と書いています。

同じページの写真には「大手売店」「本丸売店」「窓明館売店」という3つのキャプションが並びます。つまり皇居の中で買い物ができる場所は、東御苑の中に2か所、参観コースの中に1か所という数え方になります。

「皇居東御苑の入園者に対して案内板・解説板等の設置や解説パンフレットの無償配布、ボランティアガイドによる無料の定期案内・植物観察会の開催、売店の設置等を行っております。」(公益財団法人菊葉文化協会「事業の概要」)

注意したいのは、協会も宮内庁も売店の取扱商品一覧を公開していないことです。何色が何種類あり、いくらで、いま在庫があるのかは、公式サイトのどこにも載っていません。財布の話題が体験談ばかりになるのはこのためです。値段や色の情報を見かけたら、それが誰の観察なのかを確かめてから信用したほうが安全です。

売店 ある場所 入るために必要なこと 運営
大手売店 皇居東御苑(大手門側) 入園無料・申込不要。開園日のみ 菊葉文化協会
本丸売店 皇居東御苑(本丸地区) 入園無料・申込不要。開園日のみ 菊葉文化協会
窓明館売店 皇居参観コースの休所 皇居参観の申込みが必要 菊葉文化協会
皇居外苑楠公売店 楠公レストハウス内(皇居外苑) 自由に入れる 国民公園協会

4つめの楠公売店は皇居の外にあり、誰でも立ち寄れます。ただし国民公園協会の案内に並ぶのは「皇居参観の記念品や日本伝統工芸品、また、皇居にゆかりの深い日本酒や和菓子など」で、革製品は挙がっていません。まずは東御苑の売店を目指すのが素直です。

皇居東御苑は入園無料。ただし月曜と金曜は休園する

東御苑は旧江戸城の本丸・二の丸・三の丸の一部を皇居附属庭園として整備した区域で、1968年から公開されています。宮内庁の来園案内によれば入園料も事前予約も不要です。手ぶらで行けるかわりに、休園日と公開時間の管理は自分でしなければなりません。

宮内庁の皇居東御苑ページ。令和8年9月19日が公開日で、公開時間は9時から17時、入園は16時30分までと表示されている
出典:宮内庁「皇居東御苑」(2026年9月19日に表示を確認)。当日が開園日かどうかがページ上部に出ます。

休園日は月曜日と金曜日、それに12月28日から翌年1月3日まで、そして行事の実施などで支障のある日です。ここに例外があって、天皇誕生日以外の「国民の祝日等の休日」は公開されます。さらに月曜日が休日で公開する場合は、かわりに火曜日が休園になります。つまり「月曜と金曜は閉まっている」と覚えたうえで、祝日のある週だけカレンダーを見直す、という順番が実用的です。

公開時間は季節で4回変わります。秋から冬にかけて短くなっていくので、夕方に立ち寄る予定なら必ず確認してください。

期間 公開時間 入園の締切
3月1日~4月14日 9時~17時 16時30分
4月15日~8月末日 9時~18時 17時30分
9月1日~9月末日 9時~17時 16時30分
10月1日~10月末日 9時~16時30分 16時
11月1日~2月末日 9時~16時 15時30分

出入りできる門は大手門・平川門・北桔橋門の3つです。宮内庁は最寄り駅からの所要時間として、大手門は地下鉄各線の大手町駅C13a出口から徒歩約5分、地下鉄千代田線の二重橋前駅6番出口から徒歩約10分、JR東京駅の丸の内北口から徒歩約15分、平川門と北桔橋門は地下鉄東西線の竹橋駅1a出口から徒歩約5分としています。大手売店は大手門側、本丸売店は坂を上がった本丸地区なので、売店を目当てに行くなら大手門から入るのが分かりやすい順路です。

窓明館の売店は、皇居参観に申し込んだ人だけが通る

3つめの窓明館売店は、東御苑とは別の「皇居参観」という見学コースの途中にあります。こちらは自由に出入りできません。宮内庁参観案内によれば、参観は休止日を除いて毎日、午前1回・午後1回の合計2回実施されています。

休止日は日曜日、月曜日、国民の祝日に関する法律に規定する休日(その休日が土曜日にあたる場合を除く)、12月28日から翌年1月4日まで、そして行事等の実施のため支障のある日です。これに加えて7月1日から9月30日までは午後の回が休止になります。夏の終わりに午後の参観を当てにすると、そもそも回が立っていません。

1

申込方法を3つから選ぶ

事前申込はオンラインと郵送・窓口の2種類。当日受付は皇居桔梗門前で配られる整理券を1人1枚ずつ受け取る方式です。

2

オンラインなら受付期間を守る

参観希望日の前月1日午前5時から、希望日の4日前23時59分までが受付期間です。前日に思い立っても間に合いません。

3

休止日と午後の回を確認する

日曜・月曜・休日は終日休止。7月1日から9月30日は午後の回が休止で、午前だけになります。

4

当日は参観の流れの中で窓明館に立ち寄る

売店は参観コースの休所にあります。買い物だけを目的に入ることはできません。

皇居参観コースの窓明館売店にたどり着くまでの条件。宮内庁参観案内「皇居の施設情報と参観要領」の記載を整理したものです。

東御苑の売店と窓明館の売店で品ぞろえが同じかどうかは、公表されていないため分かりません。行き先を決めるときは、手続きの軽い東御苑を先に考えるのが無難です。

「昭和天皇記念館で買える」は2026年9月時点では当てはまらない

菊の御紋の財布を扱う施設として、立川市の昭和天皇記念館(国営昭和記念公園の花みどり文化センター内、公益財団法人昭和聖徳記念財団が運営)の名前を挙げる記事が多くあります。ところが記念館は2026年2月10日付のお知らせで、財布類を売っていないことをはっきり告知しました。

昭和天皇記念館の公式サイトに掲載された「ミュージアムショップの営業について(財布類は当面販売休止)」のお知らせ画面。販売休止の財布類が価格つきで7種類並んでいる
出典:昭和天皇記念館「ミュージアムショップの営業について(財布類は当面販売休止)」2026年2月10日付(2026年9月19日に表示を確認)。

告知は「当館ミュージアムショップは、昨年12月20日より販売を休止していましたが、財布類(◎以下に掲載)を除き、2月10日(火)より営業を再開することになりました」と述べたうえで、「なお、財布類の販売開始の見込みは立っておらず、決まりましたら、ホームページにてお知らせします」と続きます。再開の予定は示されていません。

この告知には、休止している財布類が価格つきで列挙されています。品名と金額が公式に出ている数少ない資料なので、そのまま引き写します。これは昭和天皇記念館が扱っていた品の価格であって、皇居東御苑の売店の価格ではありません。

品名 価格 2026年9月時点
馬蹄型小銭入れ 全色 1,200円 販売休止
チャック付き小銭入れ 黒・赤 1,800円 販売休止
牛革長財布 全色 2,000円 販売休止
箱形マチ付き小銭入れ 黒・赤 2,200円 販売休止
特製長財布 黒・赤 4,000円 販売休止
二つ折財布 黒・赤 4,000円 販売休止
がま口財布 全色 5,000円 販売休止

告知の末尾には「以上のほか、販売取り扱いの財布はありません」という一文が添えられています。つまり別の種類が棚に残っているという可能性もありません。

さらに記念館は2026年2月21日付で、大規模リニューアル工事のため6月1日から11月27日まで休館すると発表しました。ご利用案内の臨時休館欄にも同じ日程が載っています。2026年9月14日付のお知らせでは「現在、当館はリニューアル工事のため 11月27日(金)まで休館しております」と現況が示され、館内での販売は11月28日(土)以降のリニューアルオープン後になると案内されています。財布の販売再開についてはこの時点でも言及がありません。

販売休止と販売終了は意味が違います。休止は再開の可能性を残した状態で、終了は打ち切りです。この区別については廃盤とは?生産終了・販売終了・終売・休売の違いで整理しています。記念館の告知は「休止」で、再開の見込みは立っていない、というのが正確な読み方になります。

公式のネット通販はない

菊葉文化協会はBASEを使ったネット販売を運営しています。ここに財布があれば話は早いのですが、並んでいるのは皇室カレンダーの壁掛式(1,200円)と卓上式(800円)、贈呈用化粧箱(100円)、DVD(各1,700円)、三の丸尚蔵館の展覧会図録(1,500円から1,700円)などで、革製品はひとつもありません。

菊葉文化協会ネット販売の商品一覧画面。皇室カレンダーの壁掛式と卓上式、贈呈用化粧箱、DVDが価格つきで並び、財布は掲載されていない
出典:菊葉文化協会ネット販売(2026年9月19日に表示を確認)。取扱品目はカレンダー・DVD・図録などで、財布の掲載はありません。

楠公売店を運営する国民公園協会は全国各地への配送サービスを受け付けていますが、これは店頭に並ぶ記念品・工芸品・日本酒・和菓子を送るための仕組みで、問い合わせが前提です。革製品の取扱いは案内に書かれていません。

フリマアプリやネットオークションには「皇居 財布」の出品が並びます。ただしそれは売店で買った人が手放したもので、発行元や協会が売っているわけではありません。価格も出品者が決めたものです。正規の窓口が限られている品物を通販で買おうとすると転売品に行き着く、という構図はB-CASカードはどこで買える?で扱った例と同じです。急がないのであれば、開園日に合わせて現地へ行くほうが確実で安く済みます。

京都御所の参観者休所にも売店がある

東京まで行けない場合の選択肢が京都御所です。宮内庁の参観要領によれば、京都御所は事前申し込みのない通年公開を実施していて、入場は無料です。入場門は清所門で、申込手続不要でどなたでも自由に参観できます。入場時には手荷物検査があります。

休止日は月曜日(祝日の場合は翌日)と12月28日から1月4日まで、それに行事等の実施のため支障のある日です。参観時間は9時から15時50分まで、最終退出は16時30分と案内されています。コースの中には参観者休所があり、職員による日本語・英語・中国語の案内はここに集合する形で行われます。

項目 皇居東御苑(東京) 京都御所(京都)
入場料 無料 無料
事前申込 不要 不要
休み 月曜・金曜、12月28日~1月3日 月曜(祝日は翌日)、12月28日~1月4日
時間 季節により9時~16時/16時30分/17時/18時 9時~15時50分(最終退出16時30分)
入口 大手門・平川門・北桔橋門 清所門
売店 大手売店・本丸売店 参観者休所

なお京都御苑の中立売休憩所にもお土産店がありますが、こちらの取扱いとして掲載されているのは笹屋伊織・亀屋良長・聖護院八ツ橋・俵屋吉富・福寿園といった菓子と茶、それに酒造の名前で、革製品は載っていません。御所の門をくぐった先にある参観者休所と、御苑内の中立売休憩所は別の施設です。

行く前に確かめておく4点

売店の営業情報は公式サイトに載っていません。そのため、確かめられるのは「施設が開いているか」までです。裏を返せば、そこさえ押さえれば空振りの大半は防げます。

その日が開園日か

宮内庁の東御苑ページは当日が公開日かどうかを上部に表示します。休園日カレンダーも別に用意されています。

閉園までの残り時間

入園の締切は閉園の30分前です。10月は16時、11月から2月は15時30分で締め切られます。

参観に行くなら回と申込

午前と午後の2回制で、7月1日から9月30日は午後が休止。オンライン申込は4日前で締め切られます。

在庫は誰も保証していない

品目・価格・在庫は公表されていません。特定の色や種類を目当てにするなら、空振りもあると考えておきます。

皇居の売店へ行く前に確かめる4点。いずれも宮内庁と宮内庁参観案内が公開している情報から確認できます。

現地でしか買えない土産物という点では、県外に売り場を持たない博多通りもんと似た性格の品物です。訪問のついでに寄る、という組み立てにしておくと気楽に構えられます。

よくある質問

通販で買えますか

公式の通販はありません。菊葉文化協会のネット販売の取扱いはカレンダー・化粧箱・DVD・図録などで、財布は掲載されていません。フリマアプリなどの出品は正規の販売ではなく、価格も出品者が決めたものです。

昭和天皇記念館では買えますか

2026年9月時点では買えません。財布類は2025年12月20日から販売休止で、記念館は「財布類の販売開始の見込みは立っておらず」と告知しています。加えて館自体が2026年6月1日から11月27日まで工事で休館しています。

値段はいくらですか

皇居東御苑の売店の価格は公表されていません。公式に価格が出ているのは昭和天皇記念館の販売休止リストで、馬蹄型小銭入れ1,200円、牛革長財布2,000円、がま口財布5,000円などと記載されています。ただしこれは同館の扱いだった品の価格です。

何色ありますか

色数の公式な一覧はありません。昭和天皇記念館の販売休止リストでは品目ごとに「全色」「黒・赤」とだけ書かれており、具体的な色名や点数は示されていません。

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